专利摘要:
本発明は、置換イミダゾール誘導体または化合物のクラスを使用する、リソソーム障害を処置するための組成物および方法を提供する。本発明の本発明のいくつかの態様では、式1または1a(たとえば、式1bまたは2)の化合物は、リソソーム蓄積症を患う対象に投与される。リソソーム蓄積症は、スフィンゴ糖脂質合成における欠陥を特徴とする。いくつかの実施形態では、欠陥は、中性スフィンゴ糖脂質合成において存在する。他の実施形態では、疾患は、セラミド合成における欠陥を特徴とする。該疾患は、ゴーシェ病またはファブリ病であってよい。
公开号:JP2011505374A
申请号:JP2010536198
申请日:2008-11-26
公开日:2011-02-24
发明作者:アラステー;アリ アジール,;マイケル;エス. マクグラス,;クリフォード;エー. リングウッド,
申请人:ザ・ホスピタル・フォー・シック・チルドレンThe Hospital For Sick Children;ニューラルタス ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド;
IPC主号:A61K31-4164
专利说明:

[0001] (関連出願)
本出願は、2007年11月29日に出願された米国仮特許出願第60/991,136号および2008年9月10日に出願された米国仮特許出願第61/095,825号の利益を主張し、これらの開示はその全体を本明細書中で援用される。]
[0002] (政府の支援による研究についての陳述)
本発明は、the Canadian Institutes of Health Researchによる助成金番号MT13073の下でのカナダ国政府の援助によりなされた。]
背景技術

[0003] (背景)
スフィンゴ糖脂質(GSL)レベルは、種々の細胞機能、たとえば、増殖、分化、細胞間または細胞とマトリックスタンパク質との間の接着、微生物およびウィルスの細胞への結合ならびに腫瘍細胞の転移に影響を及ぼす。スフィンゴ糖脂質(GSL)は、グルコシルセラミド(GlcCer)、およびGlcCer前駆体、セラミドから誘導される。GSLおよびこれらの前駆体は、細胞増殖の分化または阻害において役割を有し(非特許文献1)、ビタミンD3、腫瘍壊死因子α、インターロイキンおよびアポトーシス(プログラムされた細胞死)の機能化に関与しうる。また、スフィンゴール(スフィンゴイド塩基)、セラミドの前駆体およびセラミド異化の産生物は、おそらくタンパク質キナーゼC(PKC)を阻害することによって、多くに細胞系に影響を及ぼすことが示されている。]
[0004] グルコシルセラミドは、GlcCer合成酵素の作用によって、ゴルジ体の外葉に作られる。次いでGlcCerは、糖転移酵素がGlcCerに接近することができるように、ゴルジ体の内腔に移動し、より複雑なGSLが産生されると考えられる。ABC輸送体、多剤耐性タンパク質1(MDR1、P−糖タンパク質)は、GSL合成を促進すると考えられる。MDR1は、グルコシルセラミドを、細胞質から内腔ゴルジ体表面に移行させることが示されている。]
[0005] GSL代謝作用の重要性は、GSL代謝酵素における欠陥に起因する障害の重篤性によって強調される。たとえば、患者のGSL分解経路における酵素欠陥およびGSLの蓄積に起因する、テイ・サックス病、ゴーシェ病およびファブリ病は、全て、重篤な臨床症状を有する。GSL機能の重要性の別の例は、表面にセレクチンを含む血液細胞が、ある条件下で、血管壁中のGSLに結合し、生命を脅かす急性の炎症を起こしうるというメカニズム(非特許文献2)に見られる。]
[0006] GSLは数種の生化学的プロセスに重要な影響を及ぼすため、該プロセスがうまくいかず、疾患および障害となる場合、GSL合成および代謝を調節する化合物の必要性が依然として存在する。したがって、変更されたGSLレベルおよび/またはGSL前駆体レベルに関連する状態および疾患を処置する化合物および治療方法を提供することが望まれている。本発明は、これらの必要性を満足する組成物および方法を提供し、また、関連する利点も提供する。]
先行技術

[0007] Bielawskaら、FEBSLetters307:211−214(1992)
Alonら、J.Immunol.,54:5356−5366(1995)]
課題を解決するための手段

[0008] (要旨)
本発明は、癌以外の疾患を患う対象における糖脂質合成を減らす方法および組成物であって、該対象に、有効量の式1:]
[0009] (式中、置換基R1、R2、R3およびR4は、以下の(a)および(b)に記載するように定義される:
(a)R1が、以下からなる群から選択される場合:
(i)置換C1−11アルキルまたは置換C2−11アルケニル(ここで、置換基は、ヒドロキシ、C1−6アルキルオキシからなる群から選択される);または
(ii)モノ−、ジ−、およびトリ−置換アリール−C0−11アルキル(ここで、アリールは、フェニル、フリル、チエニルからなる群から選択され、置換基は、
(a)フェニル、トランス−2−フェニルエテニル、2−フェニルエチニル、2−フェニルエチル(ここで、該フェニル基は、ヒドロキシ、ハロ、C1−4アルキルおよびC1−4アルキルオキシからなる群から選択されるメンバーでモノ−またはジ置換されている)、
(b)置換C1−6アルキル、置換C2−6アルキルオキシ、置換C2−6アルキルチオ、置換C2−6アルコキシカルボニル(ここで、置換基は、C1−6アルコキシ、およびC1−6アルキルチオからなる群から選択される);および
(c)C1−11CO2R5、C1−11CONHR5、トランス−CH=CHCO2R5、またはトランス−CH=CHCONHR5(ここで、R5は、C1−11アルキル、またはフェニルC1−11アルキル、C1−6アルコキシカルボニルメチレンオキシである)からなる群から選択される);
R2およびR3は、それぞれ独立して、モノ−、ジおよびトリ−置換フェニルからなる群から選択され、ここで、置換基は、以下から独立して選択され;
(i)置換C1−6アルキル、
(ii)置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ、
(iii)置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、
(iv)C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、ジ(置換C3−6アルケニル)アミノ、
(v)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノ、
(ここで、置換基は、
(a)ヒドロキシ、C1−6アルキルアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、
(b)C3−6アルケニルオキシ、C3−6アルケニルアミノ、または
(c)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される)
あるいはR2およびR3は、一緒になって、アリール基または置換アリール(ここで、置換基は、前記(i)〜(v)で定義した通りである)を形成し;
およびR4は、以下からなる群から選択され:
(i)水素;
(ii)置換C1−11アルキルまたはC2−11アルケニル(ここで、置換基は、独立して、水素、ヒドロキシ、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルアミノ、フェニル−C1−6アルキルアミノ、C1−6アルコキシカルボニルからなる群から選択される);または
(iii)置換アリールC0−11アルキル(ここで、アリール基は、フェニル、イミダゾリル、フリル、チエニルから選択され、置換基は、A(a−c)から選択される);あるいは、
(b)R1が、モノ−、ジ−およびトリ−置換アリール−C0−6アルキルからなる群から選択される場合(ここで、アリールは、フェニル、チエニルからなる群から選択され、置換基は、以下からなる群から選択される):
(a)トランス−2−置換ベンゾイミダゾリルエテニル、トランス−2−置換ベンゾオキサゾリルエテニル、トランス−2−置換ベンズチアゾリルエテニル(ここで、置換基は、水素、ヒドロキシ、ハロ、トリハロメチル、C1−4アルキルおよびC1−4アルキルオキシ、C1−4アルキルオキシカルボニル、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、C1−4アルキルオキシ−C1−4アルキルアミノ、置換C1−4アルキルおよびC1−4アルキルオキシ、置換C1−4アルキルオキシカルボニル、置換C1−4アルキルアミノ、ジ(置換C1−4アルキル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、ジ(置換C3−6アルケニル)アミノ(ここで、置換基は、先に定義した通りである)からなる群から選択される)、
(b)トランス−2−シアノエテニル、トランス−2−アルキルスルホニルエテニル、トランス−2−アルケニルスルホニルエテニル、トランス−2−置換アルキルスルホニルエテニル、トランス−2−置換アルケニルスルホニルエテニル(ここで、置換基は、先に定義した通りである)、
(c)C1−6CO2R5、トランス−CH=CHCO2R5、C1−6CONHR5、またはトランス−CH=CHCONHR5(ここで、R5は、C1−6アルコキシC2−6アルキル、アミノC2−6アルキル、C1−6アルキルアミノC2−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC2−6アルキル、C1−6アルキルチオC2−6アルキル、置換C1−6アルコキシC2−6アルキル、置換C1−6アルキルアミノC2−6アルキル、ジ(置換C1−6アルキル)アミノC2−6アルキル、置換C1−6アルキルチオC2−6アルキルであり(ここで、置換基は、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノ、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリルからなる群から選択される)、
(d)C1−6CONR6R7、またはトランス−CH=CHCONR6R7(ここで、R6およびR7は、独立して、C1−6アルキル、フェニルC1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニルメチレンオキシ、ヒドロキシC2−6アルキル、C1−6アルキルオキシC2−6アルキル、アミノC2−6アルキル、C1−6アルキルアミノC2−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC2−6アルキル、C1−6アルキルチオC2−6アルキル、置換C1−6アルコキシC2−6アルキル、置換C1−6アルキルアミノC2−6アルキル、ジ(置換C1−6アルキル)アミノC2−6アルキル、置換C1−6アルキルチオC2−6アルキルからなる群から選択され、置換基は、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノ、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリルからなる群から選択される)、
(e)R7C(O)C1−6アルキル、R7C(O)C2−6アルケニル(ここで、R7は、前記[2(d)]で定義する通りである)、
(f)HO−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7O−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル(ここで、R6およびR7は、前記[2(d)]で定義する通りである)、
(g)R7−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R7NH−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R6R7N−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R7NH−C(O)−O−C0−3C3−6シクロアルカン−1−イル、R6R7N−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R7O−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R7−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R7O−C(O)−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル(ここで、R7およびは、前記[B(d)]で規定する通りである);
R2およびR3は、それぞれ独立して、以下からなる群から選択され:
(1)水素、ハロ、トリハロメチル、C1−6アルキル、置換C1−6アルキル、C2−6アルケニル、置換C1−6アルケニル、C1−6アルキルオキシ、置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ、C1−6アルキルアミノ、置換C1−6アルキルアミノ、C3−6アルケニルアミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、
(2)モノ−、ジ−およびトリ−置換フェニル(ここで、置換基は、独立して、
(i)ハロ、トリフルオロメチル、置換C1−6アルキル、
(ii)C1−6アルキルオキシ、置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ、
(iii)C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、ジ(置換C3−6アルケニル)アミノ、または
(iv)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノ、
(ここで、置換基は、
(a)水素、ヒドロキシ、ハロ、トリフルオロメチル、
(b)C1−6アルキルアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アルキルチオ、
(c)C3−6アルケニルオキシ、C3−6アルケニルアミノ、C3−6アルケニルチオ、または
(d)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される)から選択される)
ただし、R2およびR3基の少なくとも1つは、[B(2)]から選択され、フェニルおよび置換基は、前記(ii)〜(v)から選択され、またはR2およびR3は、一緒になって、フェニル、ピリジルのようなアリール基(ここで、該アリールは、場合によっては、置換されてもよく、該置換基は先の(i)〜(iv)に定義した通りである)を形成し;
およびR4は、以下からなる群から選択される:
(a)水素;
(b)置換C1−11アルキルまたはC2−11アルケニル(ここで、置換基は、独立して:
(i)水素、ヒドロキシ、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルアミノ、フェニル−C1−6アルキルアミノ、C1−6アルコキシカルボニル;
(ii)置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ、
(iii)ジ(C1−6アルキル)アミノ、置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、ジ(置換C3−6アルケニル)アミノ;および
(iv)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、および4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される);および
(c)アリールC0−11アルキル(ここで、該アリール基は、フェニル、イミダゾリル、フリル、チエニルから選択される))
の化合物を、遊離の化合物、あるいはその医薬的に許容しうるプロドラッグ、代謝産物、類縁体、誘導体、溶媒和物または塩の形態で投与することを含む方法または組成物を提供する。]
[0010] いくつかの実施形態では、本発明は、本発明の方法における使用のための、式1a:]
[0011] (式中、置換基R1、R2、R3およびR4は、AまたはBで定義する通りである:
(A)R1は、以下からなる群から選択され:
(i)置換C1−11アルキルまたは置換C2−11アルケニル(ここで、置換基は、ヒドロキシおよびC1−6アルキルオキシからなる群から選択される);および
(ii)モノ−、ジ−またはトリ−置換アリール−C0−11アルキル(ここで、アリールは、フェニル、フリル、およびチエニルからなる群から選択され、該置換基は:
(a)フェニル、トランス−2−フェニルエテニル、2−フェニルエチニル、または2−フェニルエチル(ここで、該フェニル基は、モノ−またはジ置換され、該置換基は、ヒドロキシ、ハロ、C1−4アルキルおよびC1−4アルキルオキシからなる群から選択される);
(b)置換C1−6アルキル、置換C2−6アルキルオキシ、置換C2−6アルキルチオ、または置換C2−6アルコキシカルボニル(ここで、該置換基は、C1−6アルコキシ、およびC1−6アルキルチオからなる群から選択される);および
(c)C1−11CO2R5、C1−11CONHR5、トランス−CH=CHCO2R5、またはトランス−CH=CHCONHR5(ここで、R5は、C1−11アルキル、フェニルC1−11アルキル、またはC1−6アルコキシカルボニルメチレンオキシからなる群から選択される)からなる群から選択され;
R2およびR3は、それぞれ独立して、モノ−、ジおよびトリ−置換フェニルからなる群から選択され(ここで、置換基は、独立して、
(i)置換C1−6アルキル;
(ii)置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、または置換C3−6アルケニルオキシ;
(iii)置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ;
(iv)C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、またはジ(置換C3−6アルケニル)アミノ;および
(v)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシ−C1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシ−C3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノから選択され、
(i)、(ii)、(iii)、および(iv)に関する置換基は、
(a)ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、またはC1−6アルキルアミノ;
(b)C3−6アルケニルオキシ、またはC3−6アルケニルアミノ;および
(c)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される);
または、R2およびR3は、一緒になって、アリール基または置換アリールを形成し(ここで、置換基は、前記(i)〜(iv)で定義される通りである);
およびR4は、以下からなる群から選択され:
(i)水素;
(ii)置換C1−11アルキルまたはC2−11アルケニル(ここで、置換基は、独立して、水素、ヒドロキシ、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルアミノ、フェニル−C1−6アルキルアミノ、およびC1−6アルコキシカルボニルからなる群から選択される);および
(iii)置換アリールC0−11アルキル(ここで、アリール基は、フェニル、イミダゾリル、フリル、およびチエニルから選択され、置換基は:
(a)ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、またはC1−6アルキルアミノ;
(b)C3−6アルケニルオキシ、またはC3−6アルケニルアミノ;および
(c)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される);あるいは
(B)R1は、モノ−、ジ−およびトリ−置換アリール−C0−6アルキルからなる群から選択され(ここで、アリールは、フェニルおよびチエニルからなる群から選択され、置換基は、以下からなる群から選択される:
(i)トランス−2−置換ベンゾイミダゾリルエテニル、トランス−2−置換ベンゾオキサゾリルエテニル、またはトランス−2−置換ベンズチアゾリルエテニル(ここで、置換基は、水素、ヒドロキシ、ハロ、トリハロメチル、C1−4アルキル、C1−4アルキルオキシ、C1−4アルキルオキシカルボニル、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、C1−4アルキルオキシ−C1−4アルキルアミノ、置換C1−4アルキル、置換C1−4アルキルオキシ、置換C1−4アルキルオキシカルボニル、置換C1−4アルキルアミノ、ジ(置換C1−4アルキル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、およびジ(置換C3−6アルケニル)アミノ(ここで、置換基は:
(a)ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、またはC1−6アルキルアミノ;
(b)C3−6アルケニルオキシ、またはC3−6アルケニルアミノ;および
(c)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される)からなる群から選択される);
(ii)トランス−2−シアノエテニル、トランス−2−アルキルスルホニルエテニル、トランス−2−アルケニルスルホニルエテニル、トランス−2−置換アルキルスルホニルエテニル、およびトランス−2−置換アルケニルスルホニルエテニル(ここで、置換基は:
(a)ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、またはC1−6アルキルアミノ;
(b)C3−6アルケニルオキシ、またはC3−6アルケニルアミノ;および
(c)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される);
(iii)C1−6CO2R5、トランス−CH=CHCO2R5、C1−6CONHR5、またはトランス−CH=CHCONHR5(ここで、R5は、C1−6アルコキシ−C2−6アルキル、アミノ−C2−6アルキル、C1−6アルキルアミノ−C2−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノ−C2−6アルキル、C1−6アルキルチオ−C2−6アルキル、置換C1−6アルコキシ−C2−6アルキル、置換C1−6アルキルアミノ−C2−6アルキル、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ−C2−6アルキル、または置換C1−6アルキルチオ−C2−6アルキルであり、置換基は、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシ−C1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシ−C3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノ、イミダゾリル、オキサゾリル、およびチアゾリルからなる群から選択される);
(iv)C1−6CONHR5、またはトランス−CH=CHCONR6R7(ここで、R6およびR7は、独立して、C1−6アルキル、フェニル−C1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニルメチレンオキシ、ヒドロキシ−C2−6アルキル、C1−6アルキルオキシ−C2−6アルキル、アミノ−C2−6アルキル、C1−6アルキルアミノ−C2−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノ−C2−6アルキル、C1−6アルキルチオ−C2−6アルキル、置換C1−6アルコキシ−C2−6アルキル、置換C1−6アルキルアミノ−C2−6アルキル、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ−C2−6アルキル、置換C1−6アルキルチオ−C2−6アルキルからなる群から選択され、置換基は、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシ−C3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノ、イミダゾリル、オキサゾリル、およびチアゾリルからなる群から選択される);
(v)R7−C(O)−C1−6アルキルまたはR7−C(O)−C2−6アルケニル(ここで、R7は、前記[B(iv)]で定義した通りである);
(vi)HO−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7O−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、またはR7−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル(ここで、R6およびR7は、前記[B(iv)]で定義した通りである);および
(vii)R7−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R7NH−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R6R7N−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R7NH−C(O)−O−C0−3C3−6シクロアルカ−1−イル、R6R7N−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R7O−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R7−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R7O−C(O)−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル(ここで、R7およびR6は、前記[B(iv)]で定義した通りである)));
R2およびR3は、それぞれ独立して、以下からなる群から選択され:
(viii)水素、ハロ、トリハロメチル、C1−6アルキル、置換C1−6アルキル、C2−6アルケニル、置換C2−6アルケニル、C1−6アルキルオキシ、置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ、C1−6アルキルアミノ、置換C1−6アルキルアミノ、C3−6アルケニルアミノ、または置換C3−6アルケニルアミノ;および
(ix)モノ−、ジ−、またはトリ−置換フェニル(ここで、置換基は、独立して、
(a)ハロ、トリフルオロメチル、または置換C1−6アルキル;
(b)C1−6アルキルオキシ、置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ;
(c)C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、またはジ(置換C3−6アルケニル)アミノ;および
(d)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択され、
(a)、(b)、(c)および(d)に関する置換基は、
(1)水素、ヒドロキシ、ハロ、またはトリフルオロメチル;
(2)C1−6アルキルアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、またはC1−6アルキルチオ;
(3)C3−6アルケニルオキシ、C3−6アルケニルアミノ、またはC3−6アルケニルチオ;および
(4)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される);
ただし、a)R2およびR3の少なくとも1つは、[B(ix)]から選択され、ここで、置換基は、前記[B(ix)(b)〜(d)]から選択され、またはb)R2およびR3は、一緒になって、場合によっては置換されたアリール基(ここで、置換基は、前記[B(ix)(a)〜(d)]で定義した通りである)を形成し;
およびR4は、以下からなる群から選択される:
(i)水素;
(ii)置換C1−11アルキルまたはC2−11アルケニル(ここで、置換基は、独立して、
(a)水素、ヒドロキシ、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルアミノ、フェニル−C1−6アルキルアミノ、またはC1−6アルコキシカルボニル;
(b)置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、または置換C3−6アルケニルオキシ;
(c)ジ(C1−6アルキル)アミノ、置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、またはジ(置換C3−6アルケニル)アミノ;および
(d)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される);および
(iii)アリールC0−11アルキル(ここで、アリール基は、フェニル、イミダゾリル、フリルまたはチエニルから選択される))
の化合物を、遊離の化合物、あるいは医薬的に許容しうるプロドラッグ、代謝産物、類縁体、誘導体、溶媒和物または塩の形態で提供する。]
[0012] 本発明のいくつかの実施形態では、式1aの化合物は、化合物(式中、R1は、モノ−、ジ−、およびトリ−置換アリール−C0−6アルキルからなる群から選択され、ここで、アリールは、フェニルおよびチエニルからなる群から選択され、置換基は、
(a)C1−6CO2R5、トランス−CH=CHCO2R5、C1−6CONHR5、またはトランス−CH=CHCONHR5;
(b)C1−6CONR6R7、またはトランス−CH=CHCONR6R7;
(c)R7C(O)C1−6アルキルまたはR7C(O)C2−6アルケニル;および
(d)HO−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7O−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、またはR7−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニルからなる群から選択される)である。]
[0013] 他の実施形態では、1aの化合物は、化合物(式中、R1は、モノ−、ジ−およびトリ−置換アリール−C0−6アルキルからなる群から選択され、ここで、アリールは、フェニルおよびチエニルからなる群から選択され、置換基は、
(a)C1−6CO2R5、トランス−CH=CHCO2R5、C1−6CONHR5、またはトランス−CH=CHCONHR5;
(b)C1−6CONR6R7、またはトランス−CH=CHCONR6R7;
(c)R7C(O)C1−6アルキルまたはR7C(O)C2−6アルケニル;および
(d)HO−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7O−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、またはR7−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニルからなる群から選択される)である。]
[0014] 本発明の種々の実施形態では、式1aの化合物は、化合物(式中、R1は、モノ−、ジ−およびトリ−置換アリール−C0−6アルキルからなる群から選択され、ここで、アリールは、フェニルおよびチエニルからなる群から選択され、置換基は、HO−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7O−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、またはR7−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニルである)である。]
[0015] 他の実施形態では、R1は、モノ−、ジ−およびトリ−置換アリール−C0−6アルキルからなる群から選択され、ここで、アリール−C0−6アルキルはフェニル−C0−6アルキルである。いくつかの実施形態では、R1は、アリール−C0−6アルキルがアリール−C0アルキルである、モノ−、ジ−およびトリ−置換アリールC0−6アルキルからなる群から選択され、これは、アリールに直接結合するアルキル基を持たないアリールである。]
[0016] 種々の実施形態では、R2およびR3は、それぞれ独立して、モノ−、ジ−およびトリ−置換フェニルからなる群から選択され、ここで、置換基は、独立して、
(i)C1−6アルキルオキシ、置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、または置換C3−6アルケニルオキシ;
(ii)C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、またはジ(置換C3−6アルケニル)アミノ、および
(iii)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される。]
[0017] いくつかの実施形態では、R2およびR3は、それぞれ独立して、モノ−、ジ−およびトリ−置換フェニルからなる群から選択され、ここで、置換基は、独立して、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、およびジ(置換C3−6アルケニル)アミノからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、R4は水素である。]
[0018] いくつかの実施形態では、式1aの化合物は、式1b:]
[0019] (式中、Raは、それぞれ独立して、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、またはジ(置換C3−6アルケニル)アミノであり;および
Rbは、HO−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7O−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、またはR7−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニルである)の化合物である。]
[0020] 好ましい実施形態では、化合物は、式2:]
[0021] を含み、遊離の化合物、またはその医薬的に許容しうるプロドラッグ、代謝産物、類縁体、誘導体、溶媒和物もしくは塩の形態である。]
[0022] 本発明の本発明のいくつかの態様では、式1または1a(たとえば、式1bまたは2)の化合物は、リソソーム蓄積症を患う対象に投与される。リソソーム蓄積症は、スフィンゴ糖脂質合成における欠陥を特徴とする。いくつかの実施形態では、欠陥は、中性スフィンゴ糖脂質合成において存在する。他の実施形態では、疾患は、セラミド合成における欠陥を特徴とする。該疾患は、ゴーシェ病またはファブリ病であってよい。いくつかの実施形態では、リソソーム蓄積症は、対象のガングリオシド合成における欠陥を特徴とし、ガングリオシドは、GM1またはGM2ガングリオシドである。該疾患は、テイ・サックス病、サンドホフ病、または嚢胞性線維症であってよい。]
[0023] 本発明の別の態様では、対象の脂質蓄積症を処置する方法であって、該対象に、有効量の第1の式1または1a(たとえば、式1bまたは2)の化合物と、脂質蓄積症を処置するのに効果的な第2化合物とを投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施形態では、該第2化合物は、グルコシルセラミド合成酵素阻害剤である。好ましい実施形態では、該グルコシルセラミド合成酵素阻害剤は、ミグルスタットである。他の実施形態では、第2化合物は、酵素補充療法で投与される酵素、または、酵素に結合し、該酵素の小胞体からリソソームへの輸送を促進する薬理学的シャペロンである。]
[0024] さらに別の態様で、本発明は、ベロ毒素、コレラ毒素、または尿路病原性大腸菌(uropathic E. coli)に関連する状態を有する対象を処置する方法であって、有効量の式1または1a(たとえば、式1bまたは2)の化合物の組成物を、処置を必要とする対象に投与することを含む方法を提供する。]
[0025] さらに本発明は、グルコシルセラミド合成酵素阻害剤と、式1または1a(たとえば式1bまたは2)の化合物とを含む組成物を提供する。いくつかの実施形態では、グルコシルセラミド合成酵素阻害剤は、ミグルスタットである。]
[0026] (参照による組み込み)
本明細書に記載されている全ての刊行物および特許出願は、あたかも、それぞれ個々の刊行物または特許出願が、参照により組み入れられることが具体的におよび個別に示されるのと同程度に、参照により本明細書に組み込まれる。]
図面の簡単な説明

[0027] 本開示の新規な特徴は、添付の特許請求の範囲に詳細に記載されている。本発明の特徴および利点は、本発明の原理を利用する例示的な実施形態が記載されている以下の詳細な説明、および添付の図面を参照することにより、よりよく理解されるであろう。
図1は、グルコシルセラミド経路を示す。
図2は、本発明の組成物による処置の後の長鎖GSL形成の減少を示す。
図3は、ファブリ病マウスモデル肝臓組織のGb3蓄積における、式2の化合物の効果を示す。
図4は、ファブリ病マウスモデル心臓組織のGb3蓄積における、式2の化合物の効果を示す。] 図1 図2 図3 図4
[0028] (詳細な説明)
本発明は、置換イミダゾール誘導体または化合物の群を使用して、GSLレベルを調節する方法を記載する。該化合物は、GSL、たとえば、中性GSLのような複合GSLの蓄積を調節するのに有用である。他の態様では、該化合物は、GSLのサブセット、たとえば、中性GSL(たとえば、GlcCer、LacCer、Gb3、Gb4)、またはガングリオシドのような酸性GSLの調節に有用である。そのような化合物は、たとえばGSLの蓄積を引き起こす、異常な糖脂質合成または代謝作用が関与する状態を処置するのに有用である。]
[0029] I.GSLレベルを調節するのに有用な化合物
イミダゾール誘導体または化合物のクラスは、式1:]
[0030] (式中、置換基R1、R2、R3およびR4は、以下の(a)および(b)に記載するように定義される:
(a)R1が、以下からなる群から選択される場合:
(i)置換C1−11アルキルまたは置換C2−11アルケニル(ここで、置換基は、ヒドロキシ、C1−6アルキルオキシからなる群から選択される);または
(ii)モノ−、ジ−、およびトリ−置換アリールC0−11アルキル(ここで、アリールは、フェニル、フリル、チエニルからなる群から選択され、置換基は、
(a)フェニル、トランス−2−フェニルエテニル、2−フェニルエチニル、2−フェニルエチル(ここで、該フェニル基は、ヒドロキシ、ハロ、C1−4アルキルおよびC1−4アルキルオキシからなる群から選択される基でモノ−またはジ置換されている)、
(b)置換C1−6アルキル、置換C2−6アルキルオキシ、置換C2−6アルキルチオ、置換C2−6アルコキシカルボニル(ここで、置換基は、C1−6アルコキシ、およびC1−6アルキルチオからなる群から選択される);および
(c)C1−11CO2R5、C1−11CONHR5、トランス−CH=CHCO2R5、またはトランス−CH=CHCONHR5(ここで、R5は、C1−11アルキル、またはフェニルC1−11アルキル、C1−6アルコキシカルボニルメチレンオキシである)からなる群から選択される);
R2およびR3は、それぞれ独立して、モノ−、ジおよびトリ−置換フェニルからなる群から選択され、ここで、置換基は、以下から独立して選択され:
(i)置換C1−6アルキル、
(ii)置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ、
(iii)置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、
(iv)C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、ジ(置換C3−6アルケニル)アミノ、
(v)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノ,
(ここで、置換基は、
(a)ヒドロキシ、C1−6アルキルアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、
(b)C3−6アルケニルオキシ、C3−6アルケニルアミノ、または
(c)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される)
あるいはR2およびR3は、一緒になって、アリール基または置換アリール(ここで、置換基は、前記(i)〜(v)で定義した通りである)を形成し;
およびR4は、以下からなる群から選択され:
(i)水素;
(ii)置換C1−11アルキルまたはC2−11アルケニル(ここで、置換基は、独立して、水素、ヒドロキシ、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルアミノ、フェニル−C1−6アルキルアミノ、C1−6アルコキシカルボニルからなる群から選択される);または
(iii)置換アリールC0−11アルキル(ここで、アリール基は、フェニル、イミダゾリル、フリル、チエニルから選択され、置換基は、A(a−c)から選択される);あるいは、
(b)R1が、モノ−、ジ−およびトリ−置換アリールC0−6アルキルからなる群から選択される場合(ここで、アリールは、フェニル、チエニルからなる群から選択され、置換基は、以下からなる群から選択される:
(a)トランス−2−置換ベンゾイミダゾリルエテニル、トランス−2−置換ベンゾオキサゾリルエテニル、トランス−2−置換ベンズチアゾリルエテニル(ここで、置換基は、水素、ヒドロキシ、ハロ、トリハロメチル、C1−4アルキルおよびC1−4アルキルオキシ、C1−4アルキルオキシカルボニル、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、C1−4アルキルオキシ−C1−4アルキルアミノ、置換C1−4アルキルおよびC1−4アルキルオキシ、置換C1−4アルキルオキシカルボニル、置換C1−4アルキルアミノ、ジ(置換C1−4アルキル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、ジ(置換C3−6アルケニル)アミノ(ここで、置換基は、先に定義した通りである)からなる群から選択される)、
(b)トランス−2−シアノエテニル、トランス−2−アルキルスルホニルエテニル、トランス−2−アルケニルスルホニルエテニル、トランス−2−置換アルキルスルホニルエテニル、トランス−2−置換アルケニルスルホニルエテニル(ここで、置換基は、先に定義した通りである)、
(c)C1−6CO2R5、トランス−CH=CHCO2R5、C1−6CONHR5、またはトランス−CH=CHCONHR5(ここで、R5は、C1−6アルコキシC2−6アルキル、アミノC2−6アルキル、C1−6アルキルアミノC2−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC2−6アルキル、C1−6アルキルチオC2−6アルキル、置換C1−6アルコキシC2−6アルキル、置換C1−6アルキルアミノC2−6アルキル、ジ(置換C1−6アルキル)アミノC2−6アルキル、置換C1−6アルキルチオC2−6アルキルであり(ここで、置換基は、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノ、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリルからなる群から選択される))、
(d)C1−6CONR6R7、またはトランス−CH=CHCONR6R7(ここで、R6およびR7は、独立して、C1−6アルキル、フェニルC1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニルメチレンオキシ、ヒドロキシC2−6アルキル、C1−6アルキルオキシC2−6アルキル、アミノC2−6アルキル、C1−6アルキルアミノC2−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC2−6アルキル、C1−6アルキルチオC2−6アルキル、置換C1−6アルコキシC2−6アルキル、置換C1−6アルキルアミノC2−6アルキル、ジ(置換C1−6アルキル)アミノC2−6アルキル、置換C1−6アルキルチオC2−6アルキルからなる群から選択され、置換基は、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノ、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリルからなる群から選択される)、
(e)R7C(O)C1−6アルキル、R7C(O)C2−6アルケニル(ここで、R7は、前記[2(d)]で定義する通りである)、
(f)HO−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7O−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル(ここで、R6およびR7は、前記[2(d)]で定義する通りである)、
(g)R7−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R7NH−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R6R7N−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R7NH−C(O)−O−C0−3C3−6シクロアルカン−1−イル、R6R7N−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R7O−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R7−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R7O−C(O)−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル(ここで、R7およびは、前記[B(d)]で定義する通りである));
R2およびR3は、それぞれ独立して、以下からなる群から選択され:
(1)水素、ハロ、トリハロメチル、C1−6アルキル、置換C1−6アルキル、C2−6アルケニル、置換C1−6アルケニル、C1−6アルキルオキシ、置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ、C1−6アルキルアミノ、置換C1−6アルキルアミノ、C3−6アルケニルアミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、
(2)モノ−、ジ−およびトリ−置換フェニル(ここで、置換基は、独立して、
(i)ハロ、トリフルオロメチル、置換C1−6アルキル、
(ii)C1−6アルキルオキシ、置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ、
(iii)C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、ジ(置換C3−6アルケニル)アミノ、または
(iv)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノ、
(ここで、置換基は、
(a)水素、ヒドロキシ、ハロ、トリフルオロメチル、
(b)C1−6アルキルアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アルキルチオ、
(c)C3−6アルケニルオキシ、C3−6アルケニルアミノ、C3−6アルケニルチオ、または
(d)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される)から選択される)
ただし、R2およびR3基の少なくとも1つは、[B(2)]から選択され、フェニルおよび置換基は、前記(ii)〜(v)から選択され、またはR2およびR3は、一緒になって、フェニル、ピリジルのようなアリール基(ここで、該アリールは、場合によっては、置換されてもよく、該置換基は先の(i)〜(iv)に定義した通りであり;
およびR4は、以下からなる群から選択される:
(a)水素;
(b)置換C1−11アルキルまたはC2−11アルケニル(ここで、置換基は、独立して、
(i)水素、ヒドロキシ、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルアミノ、フェニル−C1−6アルキルアミノ、C1−6アルコキシカルボニル;
(ii)置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ、
(iii)ジ(C1−6アルキル)アミノ、置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、ジ(置換C3−6アルケニル)アミノ;および
(iv)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、および4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される);および
(d)アリールC0−11アルキル(ここで、該アリール基は、フェニル、イミダゾリル、フリル、チエニルから選択される))
に記載される、遊離の化合物、あるいはその医薬的に許容しうるプロドラッグ、代謝産物、類縁体、誘導体、溶媒和物または塩の形態で示されるものである。]
[0031] いくつかの実施形態では、本発明は、本発明の方法における使用のための、式1a:]
[0032] (式中、置換基R1、R2、R3およびR4は、以下のAまたはBに記載するように定義される:
(B)R1は、以下からなる群から選択され:
(i)置換C1−11アルキルまたは置換C2−11アルケニル(ここで、置換基は、ヒドロキシおよびC1−6アルキルオキシからなる群から選択される);および
(ii)モノ−、ジ−またはトリ−置換アリール−C0−11アルキル(ここで、アリールは、フェニル、フリル、およびチエニルからなる群から選択され、該置換基は、
(a)フェニル、トランス−2−フェニルエテニル、2−フェニルエチニル、または2−フェニルエチル(ここで、該フェニル基は、モノ−またはジ置換され、該置換基は、ヒドロキシ、ハロ、C1−4アルキルおよびC1−4アルキルオキシからなる群から選択される);
(b)置換C1−6アルキル、置換C2−6アルキルオキシ、置換C2−6アルキルチオ、または置換C2−6アルコキシカルボニル(ここで、該置換基は、C1−6アルコキシ、およびC1−6アルキルチオからなる群から選択される);および
(c)C1−11CO2R5、C1−11CONHR5、トランス−CH=CHCO2R5、またはトランス−CH=CHCONHR5(ここで、R5は、C1−11アルキル、フェニルC1−11アルキル、またはC1−6アルコキシカルボニルメチレンオキシからなる群から選択される)からなる群から選択される);
R2およびR3は、それぞれ独立して、モノ−、ジおよびトリ−置換フェニルからなる群から選択され(ここで、置換基は、独立して、
(i)置換C1−6アルキル;
(ii)置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、または置換C3−6アルケニルオキシ;
(iii)置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ;
(iv)C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、またはジ(置換C3−6アルケニル)アミノ;および
(v)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシ−C1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシ−C3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノから選択され、
(i)、(ii)、(iii)および(iv)に関する置換基は、
(a)ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、またはC1−6アルキルアミノ;
(b)C3−6アルケニルオキシ、またはC3−6アルケニルアミノ;および
(c)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される));
または、R2およびR3は、一緒になって、アリール基または置換アリールを形成し(ここで、置換基は、前記(i)〜(iv)で定義される通りである);
およびR4は、以下からなる群から選択され:
(i)水素;
(ii)置換C1−11アルキルまたはC2−11アルケニル(ここで、置換基は、独立して、水素、ヒドロキシ、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルアミノ、フェニル−C1−6アルキルアミノ、およびC1−6アルコキシカルボニルからなる群から選択される);および
(iii)置換アリールC0−11アルキル(ここで、アリール基は、フェニル、イミダゾリル、フリル、およびチエニルから選択され、置換基は、
(a)ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、またはC1−6アルキルアミノ;
(b)C3−6アルケニルオキシ、またはC3−6アルケニルアミノ;および
(c)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される);あるいは
(B)R1は、モノ−、ジ−およびトリ−置換アリール−C0−6アルキルからなる群から選択され(ここで、アリールは、フェニルおよびチエニルからなる群から選択され、置換基は、以下からなる群から選択される:
(i)トランス−2−置換ベンゾイミダゾリルエテニル、トランス−2−置換ベンゾオキサゾリルエテニル、またはトランス−2−置換ベンズチアゾリルエテニル(ここで、置換基は、水素、ヒドロキシ、ハロ、トリハロメチル、C1−4アルキル、C1−4アルキルオキシ、C1−4アルキルオキシカルボニル、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、C1−4アルキルオキシ−C1−4アルキルアミノ、置換C1−4アルキル、置換C1−4アルキルオキシ、置換C1−4アルキルオキシカルボニル、置換C1−4アルキルアミノ、ジ(置換C1−4アルキル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、およびジ(置換C3−6アルケニル)アミノ(ここで、置換基は、
(a)ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、またはC1−6アルキルアミノ;
(b)C3−6アルケニルオキシ、またはC3−6アルケニルアミノ;および
(c)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される)からなる群から選択される);
(ii)トランス−2−シアノエテニル、トランス−2−アルキルスルホニルエテニル、トランス−2−アルケニルスルホニルエテニル、トランス−2−置換アルキルスルホニルエテニル、およびトランス−2−置換アルケニルスルホニルエテニル(ここで、置換基は、
(a)ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、またはC1−6アルキルアミノ;
(b)C3−6アルケニルオキシ、またはC3−6アルケニルアミノ;および
(c)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される);
(iii)C1−6CO2R5、トランス−CH=CHCO2R5、C1−6CONHR5、またはトランス−CH=CHCONHR5(ここで、R5は、C1−6アルコキシ−C2−6アルキル、アミノ−C2−6アルキル、C1−6アルキルアミノ−C2−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノ−C2−6アルキル、C1−6アルキルチオ−C2−6アルキル、置換C1−6アルコキシ−C2−6アルキル、置換C1−6アルキルアミノ−C2−6アルキル、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ−C2−6アルキル、または置換C1−6アルキルチオ−C2−6アルキルであり、置換基は、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシ−C1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシ−C3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノ、イミダゾリル、オキサゾリル、およびチアゾリルからなる群から選択される);
(iv)C1−6CONHR5、またはトランス−CH=CHCONR6R7(ここで、R6およびR7は、独立して、C1−6アルキル、フェニル−C1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニルメチレンオキシ、ヒドロキシ−C2−6アルキル、C1−6アルキルオキシ−C2−6アルキル、アミノ−C2−6アルキル、C1−6アルキルアミノ−C2−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノ−C2−6アルキル、C1−6アルキルチオ−C2−6アルキル、置換C1−6アルコキシ−C2−6アルキル、置換C1−6アルキルアミノ−C2−6アルキル、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ−C2−6アルキル、置換C1−6アルキルチオ−C2−6アルキルからなる群から選択され、置換基は、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシ−C3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノ、イミダゾリル、オキサゾリル、およびチアゾリルからなる群から選択される);
(v)R7−C(O)−C1−6アルキルまたはR7−C(O)−C2−6アルケニル(ここで、R7は、前記[B(iv)]で定義した通りである);
(vi)HO−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7O−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、またはR7−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル(ここで、R6およびR7は、前記[B(iv)]で定義した通りである);および
(vii)R7−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R7NH−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R6R7N−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R7NH−C(O)−O−C0−3C3−6シクロアルカ−1−イル、R6R7N−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R7O−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R7−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R7O−C(O)−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル(ここで、R7およびR6は、前記[B(iv)]で定義した通りである));
R2およびR3は、それぞれ独立して、以下からなる群から選択され:
(viii)水素、ハロ、トリハロメチル、C1−6アルキル、置換C1−6アルキル、C2−6アルケニル、置換C2−6アルケニル、C1−6アルキルオキシ、置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ、C1−6アルキルアミノ、置換C1−6アルキルアミノ、C3−6アルケニルアミノ、または置換C3−6アルケニルアミノ;および
(ix)モノ−、ジ−、またはトリ−置換フェニル(ここで、置換基は、独立して、
(a)ハロ、トリフルオロメチル、または置換C1−6アルキル;
(b)C1−6アルキルオキシ、置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ;
(c)C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、またはジ(置換C3−6アルケニル)アミノ;および
(d)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択され、
(a)、(b)、(c)および(d)に関する置換基は、
(1)水素、ヒドロキシ、ハロ、またはトリフルオロメチル;
(2)C1−6アルキルアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、またはC1−6アルキルチオ;
(3)C3−6アルケニルオキシ、C3−6アルケニルアミノ、またはC3−6アルケニルチオ;および
(4)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される);
ただし、a)R2およびR3の少なくとも1つは、[B(ix)]から選択され、ここで、置換基は、前記[B(ix)(b)〜(d)]から選択され、またはb)R2およびR3は、一緒になって、場合によっては置換されるアリール基(ここで、置換基は、前記[B(ix)(a)〜(d)]で定義した通りである)を形成し;
およびR4は、以下からなる群から選択される:
(i)水素;
(ii)置換C1−11アルキルまたはC2−11アルケニル(ここで、置換基は、独立して、
(a)水素、ヒドロキシ、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルアミノ、フェニル−C1−6アルキルアミノ、またはC1−6アルコキシカルボニル;
(b)置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、または置換C3−6アルケニルオキシ;
(c)ジ(C1−6アルキル)アミノ、置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、またはジ(置換C3−6アルケニル)アミノ;および
(d)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される);および
(iii)アリールC0−11アルキル(ここで、アリール基は、フェニル、イミダゾリル、フリルまたはチエニルから選択される)
の化合物を、遊離の化合物、あるいはその医薬的に許容しうるプロドラッグ、代謝産物、類縁体、誘導体、溶媒和物または塩の形態で提供する。]
[0033] 本発明のいくつかの実施形態では、式1aの化合物は、化合物(式中、R1は、モノ−、ジ−およびトリ−置換アリールC0−6アルキルからなる群から選択され、ここで、アリールは、フェニルおよびチエニルからなる群から選択され、置換基は、
(a)C1−6CO2R5、トランス−CH=CHCO2R5、C1−6CONHR5、またはトランス−CH=CHCONHR5;
(b)C1−6CONR6R7、またはトランス−CH=CHCONR6R7;
(c)R7C(O)C1−6アルキルまたはR7C(O)C2−6アルケニル;および
(d)HO−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7O−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、またはR7−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニルからなる群から選択される)である。]
[0034] 他の実施形態では、式1aの化合物は、化合物(式中、R1は、モノ−、ジ−およびトリ−置換アリールC0−6アルキルからなる群から選択され、ここで、アリールは、フェニルおよびチエニルからなる群から選択され、置換基は、
(a)C1−6CO2R5、トランス−CH=CHCO2R5、C1−6CONHR5、またはトランス−CH=CHCONHR5;
(b)C1−6CONR6R7、またはトランス−CH=CHCONR6R7;
(c)R7C(O)C1−6アルキルまたはR7C(O)C2−6アルケニル;および
(d)HO−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7O−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、またはR7−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニルからなる群から選択される)である。]
[0035] 本発明の種々の実施形態では、式1aの化合物は、化合物(式中、R1は、モノ−、ジ−およびトリ−置換アリールC0−6アルキルからなる群から選択され、ここで、アリールは、フェニルおよびチエニルからなる群から選択され、置換基は、HO−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7O−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、またはR7−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニルである)である。]
[0036] 他の実施形態では、R1は、モノ−、ジ−およびトリ−置換アリールC0−6アルキルからなる群から選択され、ここで、アリール−C0−6アルキルは、フェニル−C0−6アルキルである。いくつかの実施形態では、R1は、モノ−、ジ−およびトリ−置換アリールC0−6アルキルからなる群から選択され、ここで、アリール−C0−6アルキルは、アリール−C0アルキルであり、これは、アリールに直接結合するアルキル基を持たないアリールである。]
[0037] 種々の実施形態では、R2およびR3は、それぞれ独立して、モノ−、ジ−およびトリ−置換フェニルからなる群から選択され、ここで、置換基は、独立して、
(i)C1−6アルキルオキシ、置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、または置換C3−6アルケニルオキシ;
(ii)C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、またはジ(置換C3−6アルケニル)アミノ、および
(iv)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される。]
[0038] いくつかの実施形態では、R2およびR3は、それぞれ独立して、モノ−、ジ−およびトリ−置換フェニルからなる群から選択され、ここで、置換基は、独立して、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、およびジ(置換C3−6アルケニル)アミノからなる群から選択される。]
[0039] いくつかの実施形態では、R4は水素である。]
[0040] いくつかの実施形態では、式1aの化合物は、式1b:]
[0041] (式中、Raは、それぞれ独立して、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ,またはジ(置換C3−6アルケニル)アミノであり;および
Rbは、HO−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7O−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、またはR7−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニルである)の化合物である。]
[0042] いくつかの実施形態では、式1または1aの化合物(たとえば、式1bまたは2の化合物)は、遊離の化合物、あるいはその医薬的に許容しうるプロドラッグ、代謝産物、類縁体、誘導体、溶媒和物または塩の形態であり、(2−[4−(3−エトキシ−1−プロペニル)フェニル]−−4,5−ビス(4−(2−プロピルアミノ)フェニル)−1H−イミダゾール;2−[4−(3−エトキシ−トランス−1−プロペン−1−イル)フェニル]−4,5−ビス(4−N,N−ジエチルアミノフェニル)イミダゾール;2−[4−(3−エトキシトランス−1−プロペン−1−イル)フェニル]−4−(4−N,N−ジエチルアミノフェニル)−5−−(4−N−メチルアミノフェニル)イミダゾール;2−[4−(3−メトキシトランス−1−プロペン−1−イル)フェニル]−4,5−ビス(4−ピロリジノフェニル)イミダゾール;2−[4−(3−エトキシトランス−1−プロペン−1−イル)フェニル]−4,5−ビス(4−ピロリジノフェニル)イミダゾール;2−[4−(3−エトキシトランス−1−プロペン−1−イル)フェニル]−4−(4−N−ジメチルアミノフェニル)−5−(4−ピロリジノフェニル)イミダゾール;2−[4−(3−エトキシトランス−1−プロペン−1−イル)フェニル−]−4−(4−N−メチルアミノフェニル)−5−(4−ピロリジノフェニル)イミダゾール;2−[4−(3−エトキシトランス−1−プロペン−1−イル)フェニル]−4,5−ビス(4−N−モルホリノフェニル)イミダゾール;2−[4−(3−エトキシトランス−1−プロペン−1−イル)フェニル]−4−(4−N−ジメチルアミノフェニル)−5−(4−N−モルホリノフェニル)イミダゾール;2−[4−(3−エトキシトランス−1−プロペン−1−イル)フェニル]−4−(4−N−メチルアミノフェニル)−5−(4−N−モルホリノフェニル)イミダゾール;および2−[4−(3−エトキシトランス−1−プロペン−1−イル)フェニル]−4−4−N−メチルアミノフェニル)−5−(4−N−イソプロピルアミノフェニル)イミダゾールからなる群から選択される。]
[0043] 式1または1aの化合物は、米国特許第5,700,826号および第5,840,721号(これらは参照により本明細書に組み込まれる)に記載されるように、特定の式であってもよい。好ましい組成物および方法は、以下の式(式2):]
[0044] の化合物を、遊離の化合物、あるいはその医薬的に許容しうるプロドラッグ、代謝産物、類縁体、誘導体、溶媒和物または塩の形態で含む。]
[0045] 式1または1aの化合物(たとえば、式1bまたは2の化合物)は、当該分野で公知の任意の適切な方法によって合成される。このクラスの化合物、特に式2の化合物の合成の例は、米国特許第5840721号に開示され、該特許は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。]
[0046] 本発明の化合物は、GSL合成および/または代謝作用を調節する。該化合物は、複合GSLの蓄積を予防することができる。該化合物は、長鎖GSL形成、または複合GSL形成を阻害することができる。該化合物は、GSL生合成に関与するABC輸送体の活性を調節することによって、GSL合成および/または代謝作用を調節することができる。ABC輸送体としては、MDR1遺伝子によってコードされるP−糖タンパク質であってよい。MDR1は、通常ATP−依存性排出ポンプとして作用する170kDaの膜アリコタンパク質(gp−170またはPgp)をコードし、数多くの関連性のない有機化合物を細胞から送り出す(Jurankaら,FASEB J.3:2583−2592(1989))。gp−170の発現のレベルは、薬剤耐性の程度に相関することが示されている(RadererおよびSscheitharer,Cancer72:3553−3563(1993))。gp−170は、あらゆる範囲の抗新生物剤を始めとする、広範囲の構造的に関連性のない化合物を、積極的に追い出すポンプとして作用すると考えられる。また、別のATP−依存性膜排出ポンプ、MRP遺伝子の産生物も、他のATP−依存性メカニズムおよび酵素メカニズムのように、MDR現象に関係している(Krishnamachary and Center,Cancer Res.53:3658−3661(1993))。]
[0047] MDRが観察されている、抗腫瘍化学療法上の価値が証明されている薬剤として、ビンブラスチン、ビンクリスチン、エトポシド、テニポシド、ドキソルビシン(アドリアマイシン)、ダウノルビシン、プリカマイシン(ミトラマイシン)、およびアクチノマイシンDが挙げられる(Jonesら,Cancer(Suppl)72:3484−3488(1993))。多くの腫瘍は本質的に多剤耐性(たとえば、大腸および腎臓の腺癌)であり、一方、他の腫瘍は、治療の過程においてMDRを獲得する(たとえば、神経芽腫および小児白血病)。最近、薬剤感受性細胞とは対照的に、MDR細胞は、グルコシルセラミドのレベルの増加を表示し(Lavieら,J.Biol.Chem271:19530−19536271:19530−19536(1996))、さらに、MDR調節剤は、癌細胞中でセラミド代謝作用を調整することによって、化学療法剤に対する細胞感受性を高めうる(Lavieら,J.Biol.Chem272:1682−1687(1997))ことが示されている。セラミドの単一グリコシル化形態であるグルコシルセラミド(GlcCer)の蓄積は、化学治療に対する反応が乏しい患者に由来するいくつかのMDR癌細胞および腫瘍の特徴である(Lavieら,J.Biol.Chem.271:19530−19536(1996);Luccら,Anticarcer Res.18:475−480(1998))。グルコシル化経路のブロックによるセラミド代謝作用の改変により、細胞毒性に対する癌細胞の感受性が増すことが示されている(Lucciら,Int.J.Onc.15:541−546(1999);Lavieら,J.Biol.Chem.272:1682−1687(1997);Lucciら,Cancer86:299−310(1999))。さらに、セラミド産生を増強し、グルコシル化を制限する複合製剤は、癌細胞モデルにおいて死を高めることが示されている(Lavieら,J.Biol.Chem.272:1682−1687(1997);Lucciら,Cancer86:299−310(1999))。他の研究では、セラミド毒性は、グルコシルセラミド合成酵素阻害剤を加えることによって、マウスのルイス肺癌細胞およびヒト神経上皮腫細胞の実験的転移において、増強されうることが示されている(Inokuchiら,Cancer Res.50:6731−6737(1990);Spinediら,Cell Death Differ.5:785−791(1998))。]
[0048] 本明細書で記載される化合物は、MDR1活性を起こすことによって、GSLレベルを調節することができる。該化合物は、MDRの調節に比べて、GlcCerレベルを調節する特異性の増加を提供することができる。たとえば、いくつかのMDR腫瘍細胞に対する正常な薬剤感受性を部分的に、あるいは時には完全に保存することができる種々の構造的に異なる薬剤が同定されている。これらの化学療法増感剤は、gp−170を妨げ、薬剤排出の増加において逆転を引き起こす能力の結果、効果的であるが、それらの中には、カルシウムチャネル遮断剤(たとえば、ベラパミル)、カルモジュリン阻害剤(たとえば、トリフルロペラジン)、抗生物質(たとえば、エリストマイシン)、心血管治療薬(たとえば、キニジン)、アントラサイクリンおよびビンカアルカロイドの非細胞毒性類縁体、シクロスポリンAおよびその類縁体、FK−506およびその類縁体、およびシクロペプチドの誘導体が存在する(Lumら,Cancer(Suppl)72:3502−3514(1993))。これらの薬剤の多くは、他の臓器系に対する大きな薬理学的効果のため、癌治療に関する化学療法指数に対する大きな貢献を提供していない。本発明の化合物は、MDRの逆転というより、GSL合成に影響を与えるMDR1の転移またはフリッパーゼ活性に対して特異的である場合があり、また高い毒性および他の非特異的薬理効果に欠ける場合もある。あるいは、化合物は、両方に影響を与える場合があるが、MDRより、GSLレベルにより大きな影響を与える。]
[0049] たとえば、異常なGSL代謝作用を示す細胞は、本発明の化合物を、GlcCerレベルは調節するが癌細胞のMDRには影響を与えない濃度または用量で用いて、処置することができる。GSL代謝作用障害を患う対象に投与された化合物は、GSL障害の症状を寛解することができるが、癌を患う対象のMDRを回復することはできない。治療的に有効な用量の本発明の化合物は、GSL障害の症状には効果を有することができるが、MDRには効果を有することができない。いくつかの実施形態では、該化合物は、他のMDR阻害剤では調節されない、特定のGSL、たとえば、中性GSLまたは酸性GSL,あるいはこれら両方のレベルを特異的に調節することができる。該化合物は、他のMDR阻害剤と比べて、GSLへの影響に関し、より高い特異性あるいは増加された活性を有することができ、したがって、GSL代謝作用障害の治療において、より効果的である。また、用量および毒性はまた、MDR1阻害剤でのMDRの処置において使用される化合物と比べると、GSL障害を処置するために使用される化合物間で変動しうる。]
[0050] 本発明の化合物の組み合わせも提供される。好ましい実施形態では、併用により相乗効果がもたらされる。本発明は、数種の異なる種類の化合物と共に、該化合物を投与することを意図する。これらの化合物として、たとえば、酵素阻害治療用の基質競合物質、酵素補充療法、遺伝子治療用の酵素、および酵素用のシャペロンが挙げられる。たとえば、本発明の組成物は、本明細書に記載した式1または1aの第一化合物(たとえば、式1bまたは2の化合物)と、グルコシルセラミド合成酵素阻害剤である第二化合物とを含むことができる。いくつかの実施形態では、グルコシルセラミド合成酵素阻害剤は、ミグルスタット、または1−ブチル−2−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−3,4,5−トリオールである。使用することができる別の化合物は、D−トレオ異性体として先に同定されている、PDMP(1R−フェニル−2R−デカノイルアミノ−3−モルホリノ−1−プロパノール)であって(Inokuchiら,J.Lipid Res.28:565−571(1987))、これは、細胞および動物において、種々の化学的および生理的変化をもたらすことが見出されている(Radinら,「Use of 1−Phenyl−2−Decanoylamino−3−Morpholino−1−Propanol(PDMP),an Inhibitor of Glycosylceramide Synthesis」In NeuroProtocols,A Companion to Methodsin Neurosciences,S.K.Fisherら,Ed.,(Academic Press,San Diego)3:145−155(1993)およびRadinら,「Metabolic Effects of Inhibiting Glucosylceramide Synthesis with PDMP and Other Substances」,In Advances in Lipid Research;Sphingolipids in Signaling,Part B.,R.M.Bellら,Ed.(Academic Press,San Diego)28:183−213(1993))。P4化合物(1−フェニル−2−パルミトイルアミノ−3−ピロリジノ−1−プロパノール)のような、PDMPの同族体、類縁体または誘導体も、使用することができる(Shaymanら,J.Biol.Chem.,277:18447−18453(2002);Asano,Glycobiology13:93R−104R(2003);Jimboら,J.Biochem.(Tokyo)127:485−491(2000))。N−ブチルデオキシノジリマイシンのようなイミノ糖系グルコシルセラミド合成酵素阻害剤も使用してよい。]
[0051] いくつかの実施形態では、GSL障害の処置は、本発明の化合物を、酵素補充療法(ERT)、たとえば、イミグルセラーゼ(ヒトβ−グルコセレブロシダーゼの類縁体)またはα−ガラクトシダーゼ(Brady,Acta Paediatr.Suppl.92:19−24(2003);Heukampら,Pathol.Res.Pract.199:159−163(2003);Wilcoxら,Am.J.Hum.Genet.75:(65−74)(2004))とともに含む組成物を投与することを含む。また併用処置は遺伝子療法も含み、たとえば、ファブリ病の患者は、本発明の化合物とともに、ファブリ病患者から得られた皮膚線維芽細胞を形質移入するために使用される、欠陥のあるα−GalAをコードするcDNAを持つ組換えレトロウィルス(Medinら,Proc.Natl.Acad.Sci.USA93:7917−7922(1996))で処置することができる。]
[0052] 別の実施形態では、式1または1aの化合物(たとえば、式1bまたは2の化合物)を、シャペロンと組み合わせて投与する。シャペロンは、タンパク質フォールディングにおいて重要な役割を持つ。誤って折りたたまれたタンパク質は、普通、細胞品質制御機構によって排除されるか、さもなければ蓄積し、タンパク質輸送に影響を与える。本発明の化合物と組み合わせて使用される人工のシャペロンとして、非特異的化学シャペロン、たとえば、高濃度のグリセロール、ジメチルスルホキシド、トリメチルアミンN−オキシド、または重水が挙げられ、これらは、数種の疾患において、突然変異タンパク質を安定化し、突然変異タンパク質の細胞内輸送を増加することが示されている(Brownら,Cell Stress Chaperones1:117−125(1996);Burrowsら,Proc.Natl.Acad.Sci.USA;97:1796−1801(2000))。酵素に結合し、酵素の小胞体からリソソームへの輸送を促進する薬理学的シャペロンを使用することができる。好ましい実施形態では、式1の化合物を、活性部位特異的シャペロン(ASSC)とともに投与する。1−デオキシガラクトノジリマイシン(DGJ)(米国特許第6,274,597号および第6,774,135号)のような当該分野で公知のASSCを使用することができる。ASSCは、誤って折りたたまれたタンパク質を安定化することにより、リソソームへの輸送のための適切なタンパク質構造を可能にし、これによりASSCは、LSDの回復を助けると考えられる(米国特許第6,583,158号、第6,589,964号、第6,599,919号)。他のASSCとして、グルコイミダゾール(GIZ)およびポリヒドロキシシクロヘキセニルアミン(PHCA)誘導体(米国特許出願第20050137223号)が挙げられ、これらは、ゴーシェ病のような突然変異グルコセレブロシダーゼに関連する疾患を処置するために、本発明の化合物と組み合わせて使用してもよい。また、ヒドロキシピペリジン(HP)誘導体(米国特許出願第20050130972号)も、ゴーシェ病をもつ個々の処置において、式1または1aの化合物(たとえば、式1bまたは2の化合物)と組み合わせて使用することができる。]
[0053] II.GSL代謝作用における障害を特徴とする状態
GSL代謝作用障害を処置する重要性は、スフィンゴ脂質が持つ種々の重要な役割によって強調される。スフィンゴ脂質は、哺乳動物の細胞中の膜脂質に広範に存在する構成成分である。スフィンゴ脂質は、いわゆる脂質ラフトと言われる膜マイクロドメインの形成に必要な因子として、膜輸送および細胞内シグナル伝達に関与する。生体膜の構成単位として存在することに加えて、スフィンゴ糖脂質は、細胞増殖(HannunおよびBell,Science,243:500−507(1989))、分化(Schwarzら,J.Biol.Chem.270:10990−10998(1995);HarelおよびFuterman,J.Biol.Chem.268:14476−14481(1993))、発癌性形質転換(Hakomori,Annu.Rev.Biochem.50:733−764(1981);Mortonら,Prog.Brain Res.101:251−275(1994))およびアポトーシスの開始の防止(Nakamuraら,J.Biol.Chem..271:1255−1257(1996))にも関与すると考えられる。]
[0054] 哺乳動物細胞でのスフィンゴ脂質の生合成プロセスは、図1に示した通りであってよい。第一ステップは、L−セリンとパルミトイルCoAとの縮合反応を示す。反応は、セリンパルミトイル転移酵素によって触媒され、3−ケトジヒドロスフィンゴシンを産生する。次いで、得られた3−ケトジヒドロスフィンゴシンは、ジヒドロスフィンゴシンに還元される。次いで、得られたジヒドロスフィンゴシンは、N−アシル化、次いで不飽和化に供されて、セラミド(Cer)を産生しうる。Cerを産生するこれらの反応は、典型的には、小胞体(ER)の細胞質表面で起こる。Cerは、次いで、ゴルジ装置の内腔側に運ばれ、ホスホコリンのホスファチジルコリン(PC)からCerへの転移を触媒するスフィンゴミエリン(SM)合成酵素によって、SMに変換されると考えられる。また、Cerは、グルコシルセラミド(GlcCer)にも変換される。グルコシルセラミドは、グルコースをUDP−グルコースからセラミドに転移するグルコシルセラミド合成酵素(GCS)によって産生される(Basuら,(1968)J.Biol.Chem243:5802−5804)。生理的条件下でのGlcCer形成の速度は、通常、UDP−グルコースの組織レベルに依存し、これは、すなわち、特定の組織におけるグルコースのレベルに依存する(Zadorら,J.Clin.Invest.91:797−803(1993))。内在性セラミドに基づくインビトロアッセイでは、典型的には、加えられたセラミドを含む混合物より低い合成速度が得られ、セラミドの組織レベルも通常は律速であることを示唆している(Brenkertら,Brain Res.36:183−193(1972))。] 図1
[0055] しかし、多くの他のGSLとは違い、GlcCerは、通常、ゴルジ体二重層の外葉で作られる(Lannertら,J.Biol.Chem273:2939−2946(1998))。その結果、GlcCerがグリコシル転移酵素によって接近するために、さらなる糖伸長のためには、GlcCerは、通常、ゴルジ体の内腔に、移動または「裏返しになる」必要がある。MDR1は、糖脂質フリッパーゼとして機能することができ、さらなる糖伸長のための内腔への移動に関与していると考えられる。MDR1の移動は、中性GSL合成に特異的であると考えられる(DeRosaら,J.Biol.Chem.279:7867−7876(2004))。本発明の化合物は、MDR1の移動またはフリッパーゼ機能を特異的に阻害することができ、または中性GSL合成、酸性GSL合成、もしくはこれらの両方の調節に関して特異的でありうる。たとえば、該化合物は、Gb3蓄積を阻害することはできるが、ガングリオシドは阻害することができないのに対し、他の化合物は、Gb3およびガングリオシドの両方の蓄積を阻害する。]
[0056] 殆どのスフィンゴ糖脂質(GSL)は、グルコシルセラミド(GlcCer)に由来する。GSLは、アミノアルコールスフィンゴシンを含む糖脂質のサブタイプであり、セレブロシド、ガングリオシド、およびグロボシドを含む。セレブロシドは、動物および筋肉神経細胞の重要な成分で、ミエリンを含む。ガングリオシドは、1種以上のシアル酸を持つGSLであり、一般的なガングリオシドは、GD1a、GD1b、GD2、GD3、GM1、GM2、GM3およびGT1bである。ガングリオシドは、血漿膜の成分であり、細胞シグナル変換事象を調節する。これらは脂質ラフトにも存在する。グロボシドは、側鎖としてN−アセチルガラクトサミンを持つGSLである。スフィンゴミエリンは、動物の細胞膜に存在し、シグナル変換においてある役割を持つ。GSLの代謝作用における欠陥は異なる疾患をもたらす可能性があり、たとえば、グルコセレブロシドの分解における欠陥はゴーシェ病を引き起こす可能性があり、ガラクトセレブロシドにおける欠陥はクラッベ病を引き起こす可能性がある。ガングリオシドは免疫に移入され、神経変性疾患に関与しうる。グロボシドの側鎖を切断するβ−ヘキソサミニダーゼにおける欠陥はサンドホフ病をもたらす可能性があり、スフィンゴミエリン蓄積によりニーマン−ピック病をもたらす可能性がある。]
[0057] 本明細書で記載される組成物および方法は、GSL代謝状態の処置において効果的であり、MDR1の移動またはフリッパーゼ機能を特異的に阻害することができ、または中性GSL合成の調節に特異的でありうる。いくつかの態様では、任意の欠陥のある酵素に起因する状態、または異常なレベルのGSL生合成経路の基質/産生物を処置することができる。状態として、ゴーシェ病(GlcCer蓄積)およびファブリ病(グロボトリアオシル、またはGb3の蓄積)、ならびにニーマン−ピック病、テイ・サックス病およびサンドホフ病(これらに限定されない)を含む他のリソソーム蓄積症が挙げられる。嚢胞性線維症のような、損なわれたグリコシル化タンパク質を持つ他の疾患も、本発明の組成物および方法によって処置することができる。]
[0058] 多くの公知のリソソーム蓄積症(LSD)は、類似の病因、すなわち、欠陥のあるリソソーム加水分解酵素が関与する。一般的に、LSDは、複合糖質異化における遺伝的欠損に起因し、これは特定のリソソーム糖加水分解酵素またはその活性化タンパク質のような単一リソソーム加水分解酵素の活性が、減少または完全に欠けていることに起因する場合がある。欠陥のある酵素の基質は、リソソーム中に未消化状態で蓄積し、細胞構築物の大きな支障、および種々の疾患徴候を生み出す。数多くのスフィンゴリピドーシス、スフィンゴ脂質の分解に不可欠であるリソソーム酵素の欠損活性によって引き起こされるLSDの群を表1に示す。これらは本発明の組成物および方法によって処置することができる。たとえば、「スフィンゴリピドーシス」において、蓄積は、典型的には、正常な細胞機能を阻止する、脂質含有物および多層構造物を形成することになる。LSDは、それらの貯蔵物質の性質によって、たとえば、脂質貯蔵障害(ゴーシェ病およびニーマンピック病を含む)、ガングリオシドーシス(たとえば、テイ・サックス病)、白質ジストロフィ、ムコ多糖体代謝異常(ハンター症候群およびハーラー病を含む)、糖タンパク質貯蔵障害、およびムコリピドーシスに分類することができる。]
[0059] ゴーシェ病は、最も一般的な公知のリソソーム蓄積症の1つである。1型は、通常、3つの認識されている臨床タイプの中で最も一般的なものであり、通常、神経系に影響しない慢性経過が続く。2型および3型は、両方とも、CNS成分を有し、前者は、通常、2歳までの死を伴う急性乳児型であり、後者は亜急性幼若型である。1型ゴーシェ病の発症率は、50,000人の生児出生中約1人であり、アシュケナージの間では、400人の生児出生中約1人である(Kolodnyら,1998,「Storage Diseases of the Reticuloendothelial System」,In:Nathan and Oski’s Hematology of Infancy and Childhood,第5編,第2巻,David G.NathanおよびStuart H.Orkin,Eds.,W.B.Saunders社,1461−1507頁)。グルコシルセラミドリピドーシスとしても公知である、ゴーシェ病は、通常、酵素グルコセレブロシダーゼの非活性化およびグルコセレブロシド(GlcCerとしても公知である)の蓄積により引き起こされる。グルコセレブロシダーゼは、普通は、グルコセレブロシドの加水分解を触媒してグルコースおよびセラミドとする。ゴーシェ病では、グルコセレブロシドが組織マクロファージ中に蓄積して充満し始め、通常、肝臓、ひ臓および骨髄中に、時には、肺、腎臓および小腸にも見出される。二次的な血液学的後遺症としては、骨壊死および二次的病的骨折を伴う骨減少症を始めとする、特徴的な進行性肝脾腫および骨合併症に加えて、重症の貧血および血小板減少症が挙げられる。]
[0060] スフィンゴミエリンリピドーシスとしても公知であるニーマン−ピック病は、細網内皮系組織の泡沫細胞浸潤を特徴とする一群の障害を含む。ニーマン−ピック病では、泡沫細胞は、それほどではないにしても、スフィンゴミエリンとコレステロールを含む他の膜脂質とで充満されるようになる。ニーマン−ピック病は、通常、A型およびB型疾患が酵素スフィンゴミエリナーゼの非活性化によって引き起こされ、B型の残留酵素活性は27倍大きい。ニーマン−ピック病における主な臓器系の病態生理は、おおまかに以下のようにまとめることができる。ひ臓が、A型およびB型患者に最も多く関与する臓器である。肺も種々の程度で関与し、B型患者の肺病変は、慢性気管支肺炎に起因する死亡の主な原因である。肝臓の関与は多様であるが、重度の影響を受けた患者は、生命をおびやかす肝硬変、門脈圧亢進症および腹水を有する場合がある。リンパ節の関与は、疾患の重症度に応じて多様である。中枢神経系(CNS)の関与によって、ニーマン−ピック病の主なタイプを区別する。殆どのB型患者は、CNSの関与を経験しないが、A型患者にはこれが特徴的である。腎臓は、ニーマン−ピック病では、中程度に関与される。]
[0061] ファブリ病は、セラミドトリヘキソシダーゼとしても知られるα−ガラクトシダーゼA(α−Gal A)の欠損を特徴とする、X連鎖劣性LSDであり、これは、グロボトリアオシルセラミド(GL−3、またはGb3)のような末端α−ガラクトシル残基を持つスフィンゴ糖脂質の蓄積によって、血管疾患および他の疾患の症状の発現を引き起こす(一般的には、Desnick R Jら,1995,α−galactosidase A Deficiency:Fabry Disease,In:The Metabolic and Molecular Bases of Inherited Disease,Scriverら,eds.,McGraw−Hill,New York,7.sup.th ed.,2741−2784頁参照)。症状としては、無汗症(汗をかかない)、指の疼痛、左室肥大、腎臓の症状の発現、および虚血性脳卒中が挙げられる。症状の重症度は劇的に変化する(Grewal,J.Neurol.241:153−15(1994))。心臓に限定される症状の発現を伴う変異型が認識されており、その発生率は、かつて考えられていた状態より高頻度である可能性があるがある(Nakao.N.Engl.J.Med.333:288−293(1995))。]
[0062] GM2ガングリオシドーシスまたはヘキソサミニダーゼA欠損症としても知られるテイ・サックス病は遺伝的障害であり、最も一般的な変異体である小児型テイ・サックス病は致命的である。該疾患は、通常、HEXA遺伝子上の突然変異によって引き起こされる。HEXA遺伝子は、リソソーム酵素β−ヘキソサミニダーゼAのα−サブユニットをコードする。GM2−ガングリオシドの加水分解には、通常、3つのタンパク質、ヘキソサミニダーゼAの2つのサブユニットと、酵素の基質特異性補助因子として作用する、小さい糖脂質輸送タンパク質、GM2活性化タンパク質(GM2A)とが必要である。これらのタンパク質のいずれか1つでの欠損により、ガングリオシドが、主に神経細胞の神経細胞リソソームのリソソームに貯蔵される。HEXA突然変異によって引き起こされたヘキソサミニダーゼAにおける欠損により、テイ・サックス病をもたらす可能性がある。]
[0063] サンドホフ病の患者は、テイ・サックス病と類似する症状を有する。サンドホフ病は、神経細胞の進行性破壊をもたらす脂質貯蔵障害である。該疾患は通常遺伝的であり、CNSが関与し、リソソーム酵素β−ヘキソサミニダーゼAおよびBのβ−サブユニットをコードするHEXB遺伝子における突然変異が関与する。したがって、HEXB突然変異は、β−ヘキソサミニダーゼAおよびBの両方に影響を及ぼし、GM2ガングリオシドおよびこれらの分子の蓄積をもたらす他の分子の破損を防止する可能性があり、神経細胞破壊および疾患を引き起こす。]
[0064] LSD以外の疾患および状態も、本発明の組成物および方法によって処置する。たとえば、増大したスフィンゴ糖脂質合成に起因する、または該合成を引き起こす他の疾患、たとえば、嚢胞性線維症を処置することができる。嚢胞性線維(CF)上皮細胞は、それらの頂端表面に、より高い密度のアシアリル化ガングリオシド(ガングリオテトラオシルセラミド,Gg4)を発現し、獲得細菌感染のCF個体のより高い感受性として表れる(HartおよびWinstanley,British Medical Bulletin61:81−96(2002))。]
[0065] 式1または1a(たとえば、式1bまたは2)の化合物は、GSL合成が阻害されることによる他の状態、たとえば、細菌に関連する状態を処置するために使用することができる。たとえば、本発明の化合物の投与により、細胞感受性が減少し、その結果ベロ毒素(またはシガ毒素)、コレラ毒素、または尿路病原性大腸菌に関連する状態が減少する。ベロ毒素は、細胞内のタンパク質合成を阻害すると考えられ、腎臓および脳の内皮細胞を損傷することにより、出血性大腸炎および溶血性尿毒症症候群に関与する場合がある。ベロ毒素の成分は、Gb3を結合することによりタンパク質合成を阻害し、細胞に侵入すると考えられる。コレラの主な特徴の原因と考えられているコレラ毒素は、GM1を結合することにより、細胞に侵入すると考えられる。尿路病原性大腸菌は、グロボ系列GSLを結合しうる。理論に縛られるのではないが、GSL合成の減少により、毒素または感染性細菌の細胞に侵入する能力が下がり、こうすることで、それらの悪影響が減らされる。]
[0066] 処置のために、式1または1aの化合物(たとえば、式1bまたは2の化合物)を、本明細書で記載した他の化合物の前、後、前後および/または同時に投与することができる。式1または1aの化合物(たとえば、式1bまたは2の化合物)を、遊離の化合物、あるいはその医薬的に許容しうるプロドラッグ、代謝産物、類縁体、誘導体、溶媒和物または塩の形態で、別の薬剤、またはERTのような治療とは別々に、あるいは組み合わせて投与することができ、欠陥GSL代謝作用に関連する状態、たとえば、MDR関連LSDの処置において有用である。これらの化合物は、慣用的な、非毒性の医薬的に許容しうる担体、補助剤およびビヒクルを含む投薬単位形態で、経口的、局所的または非経口的に投与することができる。本明細書で使用される用語非経口的は、皮下注射、噴霧剤、静脈注射、筋肉内注射、クモ膜下注射、頭蓋内注射、胸骨内注射、または点滴法を含む。]
[0067] また、本発明は、本発明の新規な処置方法における使用のための適切な局所的、経口的および非経口的医薬処方剤を提供することも目的とする。本発明の化合物は、錠剤、水性または油性懸濁液、ロゼンジ剤、トローチ剤、粉末剤、顆粒剤、乳化剤、カプセル剤、シロップ剤またはエリキシル剤として経口投与してもよい。経口用途用の組成物は、医薬的に洗練され口当たりのよい処方剤とするために、甘味剤、芳香剤、着色剤および保存剤からなる群から選択される1種以上の剤を含んでもよい。錠剤は、錠剤製造に適切な非毒性の医薬的に許容しうる賦形剤と混合した有効成分を含む。これらの賦形剤は、たとえば、(1)不活性希釈剤、たとえば、炭酸カルシウム、ラクトース、リン酸カルシウム、カルボキシメチルセルロース、またはリン酸ナトリウム;(2)造粒剤および崩壊剤、たとえば、トウモロコシデンプンまたはアルギニン酸;(3)結合剤、たとえば、デンプン、ゼラチンまたはアカシア;および(4)潤滑剤、たとえば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、またはタルクであってよい。これらの錠剤は、被覆されていなくてもよく、あるいは胃腸管の中で崩壊および吸収を遅らせ、これによりより長い時間にわたって維持される作用を提供するために、公知の方法で被覆されていてもよい。たとえば、モノステアリン酸グレセリルまたはジステアリン酸グリセリルのような時間遅延物質を使用してもよい。また、被覆は、米国特許第4,256,108号;第4,160,452号;および第4,265,874号に記載される技術を使用して実施して、制御的放出のための浸透性治療錠剤を形成してもよい。]
[0068] 投与は、静脈内、腹腔内、筋肉内、皮下、体腔内、または経皮的に行ってもよい。インビトロ実験では、化合物を適正な生物学的に許容しうる緩衝液に加えまたは溶解し、細胞または組織に加えてもよい。]
[0069] 非経口的投与用の製剤として、無菌水溶液または非水溶液、懸濁液、および乳化液が挙げられる。非水性溶剤の例は、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブ油のような植物油、およびオレイン酸エチルのような注射用有機エステル類である。水性担体として、生理食塩水および緩衝化媒体を始めとする、水、アルコール性水溶液、乳化液または懸濁液が挙げられる。非経口的ビヒクルとして、塩化ナトリウム溶液、リンゲルデキストロース、デキストロースおよび塩化ナトリウムが挙げられ、乳酸化リンゲル静脈内ビヒクルは、流体および栄養補給液、電解質補液(たとえば、リンゲルデキストロースに基づくもの)などを含む。防腐剤および他の添加剤が存在してもよく、たとえば、抗菌剤、抗酸化剤、キレート剤、成長因子、および不活性ガスなどがある。]
[0070] したがって、本発明は、遊離の化合物、あるいはその医薬的に許容しうるプロドラッグ、代謝産物、類縁体、誘導体、溶媒和物または塩の形態の式1または1aの化合物(たとえば、式1bまたは2の化合物)と、細胞の増殖または障害を阻害または寛解するのに十分な量の化学治療剤または医薬剤とを用いて、異常なまたは欠陥のあるGSL合成に関連する障害(これに限定されない)を含む疾患および状態を寛解する方法も包含する。一般的に、用語「処置する」、「処置」などは、本明細書では、所望の薬理学的および/または生理的効果を得るために、対象、組織または細胞に影響を与えることを意味するために使用される。効果は、疾患あるいはその兆候または症状を完全にまたは部分的に予防するという点から予防的であってもよく、たとえば、異常な細胞増殖に起因する障害および/または副作用を部分的にまたは完全に治癒するという点から、治療的であってもよい。本明細書で使用される「処置する」は、脊椎動物、哺乳動物、特にヒトにおける疾患または障害のいかなる処置および予防にも、ならびに、(a)疾患または障害に罹患しやすくなっているが、まだ罹患しているとは診断されていない対象に、該疾患または障害が発症することを予防すること、(b)疾患または障害を阻害すること、すなわちその進行を止めること、または(c)疾患または障害を軽減または寛解すること、すなわち疾患または障害の退縮を引き起こすことが挙げられる。]
[0071] 本発明は、LSDなどを含むGSL代謝作用に関連する疾患および障害を寛解するのに有用な種々の医薬組成物を含む。本発明の一実施形態に従った医薬組成物は、遊離の化合物、あるいはその医薬的に許容しうるプロドラッグ、代謝産物、類縁体、誘導体、溶媒和物または塩の形態の式1または1aの化合物(たとえば、式1bまたは2の化合物)、および場合によっては、1種以上の医薬剤、または式1もしくは1aの化合物(たとえば、式1bまたは2の化合物)の混合物を、担体、賦形剤および添加剤または補助剤を使用して、対象への投与に適した形態にすることによって調製される。しばしば使用される担体または補助剤として、炭酸マグネシウム、二酸化チタン、ラクトース、マンニトール、および他の糖類、タルク、牛乳タンパク質、ゼラチン、デンプン、ビタミン類、セルロースおよびその誘導体、動物油および植物油、ポリエチレングリコール、ならびに無菌水、アルコール類、グリセリンおよび多価アルコール類のような溶剤が挙げられる。静脈内ビヒクルとして、流体および栄養補給液が挙げられる。防腐剤として、抗菌剤、抗酸化剤、キレート剤および不活性ガスが挙げられる。他の医薬的に許容しうる担体として、水溶液、非毒性賦形剤が挙げられ、たとえば、Remington’s Pharmaceutical Sciences,第15編.Easton:Mack Publishing社,1405−1412,1461−1487(1975)およびThe National Formulary XIV.,第14編.Washington:American Pharmaceutical Association(1975)(これらの内容は、参照により本明細書に組み込まれる)に記載されるような、塩類、防腐剤、緩衝液などがある。医薬組成物の種々の成分のpHおよび正確な濃度は、当該分野の日常のスキルに従って調整される。Goodman and Gilman’s The Pharmacological Basis for Therapeutics(第7編)を参照のこと。]
[0072] 医薬組成物は、用量単位で調製され、投与されるのが好ましい。固体用量単位は、錠剤、カプセル剤および座剤である。対象の処置に関しては、化合物の活性、投与の方法、障害の性質および重症度、対象の年齢および体重により、異なる日用量を使用することができる。しかし、ある状況では、より多いあるいはより少ない用量が適正な場合もある。日用量の投与は、個々の1つの用量単位、あるいはより少ない複数の用量単位を1回投与により行うことができ、および小分けした用量を特定の間隔で複数投与により行うこともできる。]
[0073] 本発明による医薬組成物は、治療的に有効な用量で局所的にあるいは全身的に投与してよい。もちろん、この用途に効果的な量は、疾患の重症度ならびに対象の体重および全身状態に依存する。通常、インビトロで使用される投薬量に関しては、医薬組成物のインサイチュ投与に有用な量に関する有用な指導書が提供され、特定の障害の処置に効果的な投薬量を決定するために、動物モデルを使用してもよい。たとえば、Langer,Science,249:1527,(1990);Gilmanら(eds.)(1990)(これらはどちらも、参照により本明細書に組み込まれる)には、種々の考察が記載されている。活性医薬製剤の非経口投与用の投薬量は、非経口的投薬量に適正な変換係数を掛けることによって、経口投与用の対応する投薬量に変換されうる。一般的な適用に関しては、非経口的投薬量(mg/m2)×1.8は、対応する経口投薬量(ミリグラム(「mg」)に等しい。Miller−Keane Encyclopedia&Dictionary of Medicine,Nursing&Allied Health,5.sup.th Ed.,(W.B.Saunders社1992).1708および1651頁を参照のこと。]
[0074] 式1または1aの化合物(たとえば、式1bまたは2の化合物)を経口用途のために投与することができる方法は、たとえば、活性成分が不活性固体希釈剤、たとえば、炭酸カルシウム、リン酸カルシウムまたはカオリンと混合された硬質ゼラチンカプセル剤である。また、それらは、活性成分が水または油性媒体、たとえば、ラッカセイ油、液状パラフィンまたはオリーブ油と混合された軟質ゼラチンカプセル剤の形態であってもよい。活性成分は、Tween−20を含むPEG400のような助溶剤混合物と混合することができる。また、式1または1aの化合物(たとえば、式1bまたは2の化合物)は、無菌の注射用水溶液もしくは油性溶液または懸濁液の形態で投与することもできる。式1または1aの化合物(たとえば、式1bまたは2の化合物)は、一般的に、静脈内投与、または0.5〜10mg/kgの経口用量として、12時間ごとに、1日1〜3回投与することができ、あるいは別の医薬剤の投与の前または後に1〜3回投与してもよく、他の薬剤の投与の1〜4時間前に少なくとも1回の用量を、および他の薬剤の投与の後8〜12時間以内に少なくとも1回の用量を投与してもよい。]
[0075] 水性懸濁液は、通常、水性懸濁液の製造に適した賦形剤と混合した活性物質を含む。そのような賦形剤は、(1)ナトリウムカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガントガムおよびアカシアガムのような懸濁剤;(2)(a)レシチンのような天然由来のリン脂質;(b)アルキレンオキサイドと脂肪酸との縮合生成物、たとえば、ステアリン酸ポリオキシエチレン;(c)エチレンオキサイドと長鎖脂肪族アルコールとの縮合生成物、たとえば、ヘプタデカエチレンオキシセタノール;(d)ポリオキシエチレンソルビトールモノオレエートのようなエチレンオキサイドと、脂肪酸およびヘキシトールから誘導された部分エステルとの縮合生成物、または(e)エチレンオキサイドと、脂肪酸およびヘキシトール無水物とから誘導された部分エステルとの縮合生成物、たとえば、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートであってよい、分散剤または湿潤剤が挙げられる。]
[0076] 医薬組成物は、無菌で注射可能な水性または油性懸濁液の形態であってもよい。この懸濁液は、先に記載した、適切な分散剤または湿潤剤および懸濁剤を使用して、公知の方法に従って処方されてもよい。無菌注射製剤は、非毒性の非経口的に許容しうる希釈剤または溶剤中の、たとえば、1,3−ブタンジオール溶液としての、無菌注射溶液または懸濁液でありうる。使用してもよい許容しうるビヒクルおよび溶剤の中には、水、リンゲル溶液および等張塩化ナトリウム溶液がある。さらに、無菌の不揮発油は、溶剤または懸濁媒体として従来から使用されている。この目的のために、合成モノおよびジグリセリドを含む任意の無刺激性の不揮発油を使用してよい。さらに、オレイン酸のような脂肪酸が注射製剤に使用される。]
[0077] また、式1または1aの化合物(たとえば、式1bまたは2の化合物)は、薬物の経直腸投与用の座薬の形態で投与することもできる。これらの組成物は、薬物を、常温では固体であるが直腸温度では液体となり、したがって直腸内で薬物を放出する適切な非刺激性の賦形剤と混合することによって製造することができる。そのような物質として、ココアバターおよびポリエチレングリコールが挙げられる。]
[0078] また、本発明で使用される式1または1aの化合物(たとえば、式1bまたは2の化合物)は、小さな単一ラメラ小胞体、大きな単一ラメラ小胞体、および多重ラメラ小胞体のような、リポソーム送達システムの形態で投与することもできる。リポソームは、種々のリン脂質、たとえば、コレステロール、ステアリルアミン、またはホスファチジルコリンから形成することができる。]
[0079] 局所用途のために、式1または1aの化合物(たとえば、式1bまたは2の化合物)を含むクリーム、軟膏剤、ジェル、溶液または懸濁液などを使用してもよい。]
[0080] 本発明で使用される、式1または1aの化合物(たとえば、式1bまたは2の化合物)の投薬量のレベルは、大人の平均体重を70キログラムとして、体重1キログラム当たり約0.5mg〜約20mgのオーダーでよく、好ましい投薬量の範囲は、1日当たり、約5mg〜約20mg/体重1キログラム(約0.3g〜約1.2g/患者/日)である。単一投薬量を生成するために、担体材料と混合できる式1または1aの化合物(たとえば、式1bまたは2の化合物)の量は、処置される受容者、および投与の特定のモードにより変化するだろう。たとえば、ヒトへの経口投与が意図される処方剤は、約5mg〜1gの式1または1aの化合物(たとえば、式1bまたは2の化合物)と、適正で都合のよい量の担体材料とを含み、担体は、総組成物の約5〜95%で変化してもよい。投与単位形態は、一般的に、約5mg〜500mgの式1または1a(たとえば、式1bまたは2の化合物)の活性成分を含むであろう。]
[0081] しかし、任意の特定の患者に関する特定の用量レベルは、使用する特定の化合物の活性、年齢、体重、一般的健康状態、性別、食事、投与の回数、投与の経路、排泄の速度、複合薬剤、および治療を受けている特定の疾患の重症度を含む種々の要因に依存することは理解されるであろう。]
[0082] さらに、本発明の化合物のあるものは、水または一般的な有機溶剤と溶媒和物を形成するものある。そのような溶媒和物も本発明の範囲内に包含される。]
[0083] さらなる実施形態で、本発明は、式1または1aの化合物(たとえば、式1bまたは2の化合物)を、医薬的に許容しうるプロドラッグ、代謝産物、類縁体、誘導体、溶媒和物または塩の形態で、活性医薬剤または化学療法剤と混合されて、医薬的に許容しうる希釈剤、補助剤または担体とともに含む組成物を提供する。]
[0084] ]
[0085] 実施例1:培養細胞GSLにおける式2の化合物の効果
培養ゴーシェおよび/またはファブリB−細胞系を、0、4または8μMの式2の化合物で3日間処置した。GSLフラクションを精製し、薄層クロマトグラフィ(TLC)によって分離した。GSLフラクションを、オルシノールスプレーによって検出した。(図2)。4μMで、Gb3レベルが減少し、LacCerおよびGlcCerレベルが増加した。これは、GlcCerのゴルジ体への転移が阻害され、長鎖GSLの形成および/またはLcCerおよびGlcCerへのGSL分解の増加が阻止されたことを示唆している。8μMで、複合GSLレベルが有意に減少した。] 図2
[0086] 実施例2:ファブリ病マウスの式2の化合物を用いた処置
8匹の誕生から1週間のコントロール新生児ファブリ病マウス(5匹の雄および3匹の雌)に、1週間に2度、生理食塩水を腹腔内に注射し、および8匹の誕生から1週間の実験ファブリ病マウス(4匹の雄および4匹の雌)に、10週間にわたって、1週間に2度、生理食塩水中の式2(20mg/kg)を、腹腔内に注射した。この期間の後、マウスに麻酔薬を過剰投与して安楽死させた。マウスから組織を取り出し、後の糖脂質分析のために冷凍した。各組織のサンプルもOCT封入剤中で冷凍し、全ての動物の肝臓の冷凍切片を処理した。]
[0087] 冷凍肝臓切片中のGb3発現を、Gb3陽性組織構造体が褐色に染色され、該切片がヘマトキシリン/エオシンで染色されたカウンターとなるように、ベロ毒素染色を使用するVT1切片染色を使用して測定した(Mattocksら,FEBSJ.273:2064−2075(2006)に記載されているように)。全てのコントロール切片は類似していた。先に報告されている(Mattocksら,FEBS J.273:2064−2075(2006))、星型クッパー細胞の濃い染色(図3,矢印参照)を、肝門をライニングする内皮細胞(図3,p参照)および中心静脈(図3,*参照)の強い染色とともに検出した。8匹の実験動物のうちの7匹には、肝臓内にGb3が染色された残渣は本質的に存在しなかった。1匹の動物には、ある拡散Gb3染色が残っていたが、この動物でさえ、染色はコントロール群より著しく薄かった。] 図3
[0088] 式2を用いた新生児マウスの処置は、シクロスポリンで処置したマウスに比べて、肝臓Gb3染色の減少においてより効果的であった(図3,CsAで処置されたファブリ病マウスに比べた式2で処置されたファブリ病マウス)。シクロスポリンで処置されたマウスのクッパー細胞染色の濃さは薄いものの、まだ存在していた。同様に、シクロスポリンで処置した数匹のマウス中に残存する内皮細胞染色(特に、門脈中では頑固であった)は、はっきりと残っていた。] 図3
[0089] クッパー細胞はスカベンジャーマクロファージ様細胞であるので、クッパー細胞それ自身による内在性合成というより(あるいはこれに加えて)、血清中のGb3のレベルを反映している可能性がある。式2による処置により、肝臓クッパー細胞からGb3が本質的に除去されたので、これらの処置されたマウスにおけるGb3の循環レベルも、正常なバックグラウンドレベルに減らされる可能性がある。]
[0090] また、式2によるファブリ病マウスの処置は、図4に示すように、心臓Gb3染色の減少においても効果的であった。図4の一番上の列は、式2の化合物で処置していないファブリ病マウスからのVT1染色心臓組織を示す。図4の真ん中の3つの列は、式2の化合物で処置されたファブリ病マウスからの心臓組織を示す。図4の一番下の列は、正常なマウスからの心臓組織のVT1染色を示す。図4のパネルの一番右の欄は、ヘマトキシリン/エオシン対比着色なしのVT1着色である。] 図4
[0091] 実施例3:ファブリ病マウスのERTおよび式2の化合物を用いた処置
成人のファブリ病マウスを、α−ガラクトシダーゼのボーラス注入で腹腔内(i.p.)処置する。該マウスの半分をコントロールとして使用し、他の半分に式2の化合物をi.p.注入する。血清Gb3レベルを、ERT後、異なる時点で、9週間モニターする(通常、ERTマウスにおいて、Gb3レベルが回復する場合、血清Gb3は、9週間後まで検出されない)。]
[0092] GSLレベルを測定するために、臓器(野生型、ファブリ病コントロール、およびファブリ病を処置したもの)を収集する。GSLを抽出し、レベルをTLC−オルシノールおよび/またはGSLの代謝標識法により測定する。Gb3は、ベロ毒素(VT)受容体であるので、Gb3の血清レベルも、ELISAに基づくVT−1により測定することができる。VT1染色は、通常、野生型マウスに比べて、ファブリ病マウスでは増加し、ERTマウスにおける化合物1を用いた処置の効果は、VT1 TLCオーバーレイおよびVT1染色により測定することができる。該化合物で処置した動物は、コントロールと比べて、Gb3のような複合GSLのレベルは減少し、GlcCerおよび/またはLacCerのレベルは増加し、VT1染色は減少する。]
実施例

[0093] 本明細書では、本発明の好ましい実施形態を示し、説明したが、当業者には、該実施形態は例示のためだけに提示したものであることは明らかであろう。本発明から逸脱しない限り、当業者には、数多くの変更、変形および置換が現になされるであろう。本発明を実施する際に、本明細書に記載された本発明の実施形態に対する種々の代替を使用してもよいことは理解されるべきである。以下の請求項は本発明の範囲を定義するものであり、これらの請求項およびその等価物の範囲内の方法および構造物は、これらによってカバーされるものである。本発明は、上記実施形態に限定されないが、添付の請求項の範囲内で改変されうるものである。当業者であれば、日常の実験を超えるものを使用せず、本明細書に記載された本発明の特定の実施形態の多くの等価物を使用することを、理解し、あるいは確認することができるであろう。]
权利要求:

請求項1
癌以外の疾患を患う対象における糖脂質合成を減らす方法であって、該対象に、有効量の式1:(式中、置換基R1、R2、R3およびR4は、以下の(a)および(b)に記載するように定義される:(a)R1が、以下からなる群から選択される場合:(i)置換C1−11アルキルまたは置換C2−11アルケニル(ここで、置換基は、ヒドロキシ、C1−6アルキルオキシからなる群から選択される);または(ii)モノ−、ジ−、およびトリ−置換アリールC0−11アルキル(ここで、アリールは、フェニル、フリル、チエニルからなる群から選択され、置換基は、(a)フェニル、トランス−2−フェニルエテニル、2−フェニルエチニル、2−フェニルエチル(ここで、該フェニル基は、ヒドロキシ、ハロ、C1−4アルキルおよびC1−4アルキルオキシからなる群から選択されるメンバーでモノ−またはジ置換されている)、(b)置換C1−6アルキル、置換C2−6アルキルオキシ、置換C2−6アルキルチオ、置換C2−6アルコキシカルボニル(ここで、置換基は、C1−6アルコキシ、およびC1−6アルキルチオからなる群から選択される);および(c)C1−11CO2R5、C1−11CONHR5、トランス−CH=CHCO2R5、またはトランス−CH=CHCONHR5(ここで、R5は、C1−11アルキル、またはフェニルC1−11アルキル、C1−6アルコキシカルボニルメチレンオキシである)からなる群から選択される);R2およびR3は、それぞれ独立して、モノ−、ジおよびトリ−置換フェニルからなる群から選択され、ここで、置換基は、以下から独立して選択され:(i)置換C1−6アルキル、(ii)置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ、(iii)置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、(iv)C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、ジ(置換C3−6アルケニル)アミノ、(v)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノ、(ここで、置換基は、(a)ヒドロキシ、C1−6アルキルアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、(b)C3−6アルケニルオキシ、C3−6アルケニルアミノ、または(c)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される)あるいはR2およびR3は、一緒になって、アリール基または置換アリール(ここで、置換基は、前記(i)〜(v)で規定した通りである)を形成し;およびR4は、以下からなる群から選択され:(i)水素;(ii)置換C1−11アルキルまたはC2−11アルケニル(ここで、置換基は、独立して、水素、ヒドロキシ、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルアミノ、フェニル−C1−6アルキルアミノ、C1−6アルコキシカルボニルからなる群から選択される);または(iii)置換アリールC0−11アルキル(ここで、アリール基は、フェニル、イミダゾリル、フリル、チエニルから選択され、置換基は、A(a〜c)から選択される);あるいは、(b)R1が、モノ−、ジ−およびトリ−置換アリールC0−6アルキルからなる群から選択される場合(ここで、アリールは、フェニル、チエニルからなる群から選択され、置換基は、以下からなる群から選択される:(a)トランス−2−置換ベンゾイミダゾリルエテニル、トランス−2−置換ベンゾオキサゾリルエテニル、トランス−2−置換ベンズチアゾリルエテニル(ここで、置換基は、水素、ヒドロキシ、ハロ、トリハロメチル、C1−4アルキルおよびC1−4アルキルオキシ、C1−4アルキルオキシカルボニル、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、C1−4アルキルオキシ−C1−4アルキルアミノ、置換C1−4アルキルおよびC1−4アルキルオキシ、置換C1−4アルキルオキシカルボニル、置換C1−4アルキルアミノ、ジ(置換C1−4アルキル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、ジ(置換C3−6アルケニル)アミノ(ここで、置換基は、先に規定した通りである)からなる群から選択される)、(b)トランス−2−シアノエテニル、トランス−2−アルキルスルホニルエテニル、トランス−2−アルケニルスルホニルエテニル、トランス−2−置換アルキルスルホニルエテニル、トランス−2−置換アルケニルスルホニルエテニル(ここで、置換基は、先に規定した通りである)、(c)C1−6CO2R5、トランス−CH=CHCO2R5、C1−6CONHR5、またはトランス−CH=CHCONHR5(ここで、R5は、C1−6アルコキシC2−6アルキル、アミノC2−6アルキル、C1−6アルキルアミノC2−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC2−6アルキル、C1−6アルキルチオC2−6アルキル、置換C1−6アルコキシC2−6アルキル、置換C1−6アルキルアミノC2−6アルキル、ジ(置換C1−6アルキル)アミノC2−6アルキル、置換C1−6アルキルチオC2−6アルキルである(ここで、置換基は、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノ、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリルからなる群から選択される))、(d)C1−6CONR6R7、またはトランス−CH=CHCONR6R7(ここで、R6およびR7は、独立して、C1−6アルキル、フェニルC1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニルメチレンオキシ、ヒドロキシC2−6アルキル、C1−6アルキルオキシC2−6アルキル、アミノC2−6アルキル、C1−6アルキルアミノC2−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC2−6アルキル、C1−6アルキルチオC2−6アルキル、置換C1−6アルコキシC2−6アルキル、置換C1−6アルキルアミノC2−6アルキル、ジ(置換C1−6アルキル)アミノC2−6アルキル、置換C1−6アルキルチオC2−6アルキルからなる群から選択され、置換基は、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノ、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリルからなる群から選択される)、(e)R7C(O)C1−6アルキル、R7C(O)C2−6アルケニル(ここで、R7は、前記[2(d)]で規定する通りである)、(f)HO−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7O−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル(ここで、R6およびR7は、前記[2(d)]で規定する通りである)、(g)R7−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R7NH−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R6R7N−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R7NH−C(O)−O−C0−3C3−6シクロアルカン−1−イル、R6R7N−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R7O−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R7−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R7O−C(O)−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル(ここで、R7およびは、前記[B(d)]で規定する通りである));R2およびR3は、それぞれ独立して、以下からなる群から選択され:(1)水素、ハロ、トリハロメチル、C1−6アルキル、置換C1−6アルキル、C2−6アルケニル、置換C1−6アルケニル、C1−6アルキルオキシ、置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ、C1−6アルキルアミノ、置換C1−6アルキルアミノ、C3−6アルケニルアミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、(2)モノ−、ジ−およびトリ−置換フェニル(ここで、置換基は、独立して、(i)ハロ、トリフルオロメチル、置換C1−6アルキル、(ii)C1−6アルキルオキシ、置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ、(iii)C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、ジ(置換C3−6アルケニル)アミノ、または(iv)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノ、(ここで、置換基は、(a)水素、ヒドロキシ、ハロ、トリフルオロメチル、(b)C1−6アルキルアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アルキルチオ、(c)C3−6アルケニルオキシ、C3−6アルケニルアミノ、C3−6アルケニルチオ、または(d)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される)から選択される)ただし、R2およびR3基の少なくとも1つは、[B(2)]から選択され、フェニルおよび置換基は、前記(ii)〜(v)から選択され、またはR2およびR3は、一緒になって、フェニル、ピリジルのようなアリール基(ここで、該アリールは、場合によっては、置換されてもよく、該置換基は先の(i)〜(iv)に規定した通りである)を形成し;およびR4は、以下からなる群から選択される:(a)水素;(b)置換C1−11アルキルまたはC2−11アルケニル(ここで、置換基は、独立して、(i)水素、ヒドロキシ、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルアミノ、フェニル−C1−6アルキルアミノ、C1−6アルコキシカルボニル;(ii)置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ、(iii)ジ(C1−6アルキル)アミノ、置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、ジ(置換C3−6アルケニル)アミノ;および(iv)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、および4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される);および(c)アリールC0−11アルキル(ここで、該アリール基は、フェニル、イミダゾリル、フリル、チエニルから選択される))の化合物を、遊離の化合物、あるいはその医薬的に許容しうるプロドラッグ、代謝産物、類縁体、誘導体、溶媒和物または塩の形態で投与することを含む方法。
請求項2
癌以外の疾患を患う対象の糖脂質合成を減らす方法であって、該対象に、有効量の式1a:(式中、置換基R1、R2、R3およびR4は、以下のAまたはBに記載するように定義される:(A)R1は、以下からなる群から選択され:(i)置換C1−11アルキルまたは置換C2−11アルケニル(ここで、置換基は、ヒドロキシおよびC1−6アルキルオキシからなる群から選択される);および(ii)モノ−、ジ−またはトリ−置換アリール−C0−11アルキル(ここで、アリールは、フェニル、フリル、およびチエニルからなる群から選択され、該置換基は、(a)フェニル、トランス−2−フェニルエテニル、2−フェニルエチニル、または2−フェニルエチル(ここで、該フェニル基は、モノ−またはジ置換され、該置換基は、ヒドロキシ、ハロ、C1−4アルキルおよびC1−4アルキルオキシからなる群から選択される);(b)置換C1−6アルキル、置換C2−6アルキルオキシ、置換C2−6アルキルチオ、または置換C2−6アルコキシカルボニル(ここで、該置換基は、C1−6アルコキシ、およびC1−6アルキルチオからなる群から選択される);および(c)C1−11CO2R5、C1−11CONHR5、トランス−CH=CHCO2R5、またはトランス−CH=CHCONHR5(ここで、R5は、C1−11アルキル、フェニルC1−11アルキル、またはC1−6アルコキシカルボニルメチレンオキシである)からなる群から選択される);R2およびR3は、それぞれ独立して、モノ−、ジおよびトリ−置換フェニルからなる群から選択され(ここで、置換基は、独立して、(i)置換C1−6アルキル;(ii)置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、または置換C3−6アルケニルオキシ;(iii)置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ;(iv)C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、またはジ(置換C3−6アルケニル)アミノ;および(v)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシ−C1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシ−C3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノから選択され、(i)、(ii)、(iii)、(iv)および(v)に関する置換基は、(a)ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、またはC1−6アルキルアミノ;(b)C3−6アルケニルオキシ、またはC3−6アルケニルアミノ;および(c)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される);または、R2およびR3は、一緒になって、アリール基または置換アリールを形成し(ここで、置換基は、前記(i)〜(v)で規定される通りである);およびR4は、以下からなる群から選択され:(i)水素;(ii)置換C1−11アルキルまたはC2−11アルケニル(ここで、置換基は、独立して、水素、ヒドロキシ、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルアミノ、フェニル−C1−6アルキルアミノ、およびC1−6アルコキシカルボニルからなる群から選択される);および(iii)置換アリールC0−11アルキル(ここで、アリール基は、フェニル、イミダゾリル、フリル、およびチエニルから選択され、置換基は、(a)ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、またはC1−6アルキルアミノ;(b)C3−6アルケニルオキシ、またはC3−6アルケニルアミノ;および(c)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される)、あるいは(B)R1は、モノ−、ジ−およびトリ−置換アリール−C0−6アルキルからなる群から選択され、(ここで、アリールは、フェニルおよびチエニルからなる群から選択され、置換基は、以下からなる群から選択される:(i)トランス−2−置換ベンゾイミダゾリルエテニル、トランス−2−置換ベンゾオキサゾリルエテニル、またはトランス−2−置換ベンズチアゾリルエテニル(ここで、置換基は、水素、ヒドロキシ、ハロ、トリハロメチル、C1−4アルキル、C1−4アルキルオキシ、C1−4アルキルオキシカルボニル、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、C1−4アルキルオキシ−C1−4アルキルアミノ、置換C1−4アルキル、置換C1−4アルキルオキシ、置換C1−4アルキルオキシカルボニル、置換C1−4アルキルアミノ、ジ(置換C1−4アルキル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、およびジ(置換C3−6アルケニル)アミノ(ここで、置換基は、(a)ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、またはC1−6アルキルアミノ;(b)C3−6アルケニルオキシ、またはC3−6アルケニルアミノ;および(c)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される)からなる群から選択される);(ii)トランス−2−シアノエテニル、トランス−2−アルキルスルホニルエテニル、トランス−2−アルケニルスルホニルエテニル、トランス−2−置換アルキルスルホニルエテニル、およびトランス−2−置換アルケニルスルホニルエテニル(ここで、置換基は、(a)ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、またはC1−6アルキルアミノ;(b)C3−6アルケニルオキシ、またはC3−6アルケニルアミノ;および(c)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される);(iii)C1−6CO2R5、トランス−CH=CHCO2R5、C1−6CONHR5、またはトランス−CH=CHCONHR5(ここで、R5は、C1−6アルコキシ−C2−6アルキル、アミノ−C2−6アルキル、C1−6アルキルアミノ−C2−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノ−C2−6アルキル、C1−6アルキルチオ−C2−6アルキル、置換C1−6アルコキシ−C2−6アルキル、置換C1−6アルキルアミノ−C2−6アルキル、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ−C2−6アルキル、または置換C1−6アルキルチオ−C2−6アルキルであり、置換基は、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシ−C1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシ−C3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノ、イミダゾリル、オキサゾリル、およびチアゾリルからなる群から選択される);(iv)C1−6CONHR5、またはトランス−CH=CHCONR6R7(ここで、R6およびR7は、独立して、C1−6アルキル、フェニル−C1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニルメチレンオキシ、ヒドロキシ−C2−6アルキル、C1−6アルキルオキシ−C2−6アルキル、アミノ−C2−6アルキル、C1−6アルキルアミノ−C2−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノ−C2−6アルキル、C1−6アルキルチオ−C2−6アルキル、置換C1−6アルコキシ−C2−6アルキル、置換C1−6アルキルアミノ−C2−6アルキル、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ−C2−6アルキル、置換C1−6アルキルチオ−C2−6アルキルからなる群から選択され、置換基は、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシ−C3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノ、イミダゾリル、オキサゾリル、およびチアゾリルからなる群から選択される);(v)R7−C(O)−C1−6アルキルまたはR7−C(O)−C2−6アルケニル(ここで、R7は、前記[B(iv)]で規定した通りである);(vi)HO−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7O−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、またはR7−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル(ここで、R6およびR7は、前記[B(iv)]で規定した通りである);および(vii)R7−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R7NH−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R6R7N−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R7NH−C(O)−O−C0−3C3−6シクロアルカ−1−イル、R6R7N−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R7O−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R7−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R7O−C(O)−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル(ここで、R7およびR6は、前記[B(iv)]で規定した通りである)));R2およびR3は、それぞれ独立して、以下からなる群から選択され:(viii)水素、ハロ、トリハロメチル、C1−6アルキル、置換C1−6アルキル、C2−6アルケニル、置換C2−6アルケニル、C1−6アルキルオキシ、置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ、C1−6アルキルアミノ、置換C1−6アルキルアミノ、C3−6アルケニルアミノ、または置換C3−6アルケニルアミノ;および(ix)モノ−、ジ−、またはトリ−置換フェニル(ここで、置換基は、独立して、(a)ハロ、トリフルオロメチル、または置換C1−6アルキル;(b)C1−6アルキルオキシ、置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ;(c)C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、またはジ(置換C3−6アルケニル)アミノ;および(d)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択され、(a)、(b)、(c)および(d)に関する置換基は、(1)水素、ヒドロキシ、ハロ、またはトリフルオロメチル;(2)C1−6アルキルアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、またはC1−6アルキルチオ;(3)C3−6アルケニルオキシ、C3−6アルケニルアミノ、またはC3−6アルケニルチオ;および(4)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される);ただし、a)R2およびR3の少なくとも1つは、[B(ix)]から選択され、ここで、置換基は、前記[B(ix)(b)〜(d)]から選択され、またはb)R2およびR3は、一緒になって、場合によっては置換されたアリール基(ここで、置換基は、前記[B(ix)(a)〜(d)]で規定した通りである)を形成し;およびR4は、以下からなる群から選択される:(i)水素;(ii)置換C1−11アルキルまたはC2−11アルケニル(ここで、置換基は、独立して、(a)水素、ヒドロキシ、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルアミノ、フェニル−C1−6アルキルアミノ、またはC1−6アルコキシカルボニル;(b)置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、または置換C3−6アルケニルオキシ;(c)ジ(C1−6アルキル)アミノ、置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、またはジ(置換C3−6アルケニル)アミノ;および(d)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される);および(iii)アリールC0−11アルキル(ここで、アリール基は、フェニル、イミダゾリル、フリルまたはチエニルから選択される))の化合物を、遊離の化合物、あるいはその医薬的に許容しうるプロドラッグ、代謝産物、類縁体、誘導体、溶媒和物または塩の形態で投与することを含む方法。
請求項3
対象の脂質蓄積症を処置する方法であって、該対象に、有効量の式1:(式中、置換基R1、R2、R3およびR4は、以下のAおよびBに記載するように定義される:(a)R1が、以下からなる群から選択される場合、(i)置換C1−11アルキルまたは置換C2−11アルケニル(ここで、置換基は、ヒドロキシ、C1−6アルキルオキシからなる群から選択される);または(ii)モノ−、ジ−、およびトリ−置換アリールC0−11アルキル(ここで、アリールは、フェニル、フリル、チエニルからなる群から選択され、置換基は、(a)フェニル、トランス−2−フェニルエテニル、2−フェニルエチニル、2−フェニルエチル(ここで、該フェニル基は、ヒドロキシ、ハロ、C1−4アルキルおよびC1−4アルキルオキシからなる群から選択される基でモノ−またはジ置換されている)、(b)置換C1−6アルキル、置換C2−6アルキルオキシ、置換C2−6アルキルチオ、置換C2−6アルコキシカルボニル(ここで、置換基は、C1−6アルコキシ、およびC1−6アルキルチオからなる群から選択される);および(c)C1−11CO2R5、C1−11CONHR5、トランス−CH=CHCO2R5、またはトランス−CH=CHCONHR5(ここで、R5は、C1−11アルキル、またはフェニルC1−11アルキル、C1−6アルコキシカルボニルメチレンオキシである)からなる群から選択される);R2およびR3は、それぞれ独立して、モノ−、ジおよびトリ−置換フェニルからなる群から選択され、ここで、置換基は、以下から独立して選択され:(i)置換C1−6アルキル、(ii)置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ、(iii)置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、(iv)C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、ジ(置換C3−6アルケニル)アミノ、(v)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノ、(ここで、置換基は、(a)ヒドロキシ、C1−6アルキルアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、(b)C3−6アルケニルオキシ、C3−6アルケニルアミノ、または(c)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される)あるいはR2およびR3は、一緒になって、アリール基または置換アリール(ここで、置換基は、前記(i)〜(v)で規定した通りである)を形成し;およびR4は、以下からなる群から選択され:(i)水素;(ii)置換C1−11アルキルまたはC2−11アルケニル(ここで、置換基は、独立して、水素、ヒドロキシ、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルアミノ、フェニル−C1−6アルキルアミノ、C1−6アルコキシカルボニルからなる群から選択される);または(iii)置換アリールC0−11アルキル(ここで、アリール基は、フェニル、イミダゾリル、フリル、チエニルから選択され、置換基は、A(a〜c)から選択される);あるいは、(b)R1が、モノ−、ジ−およびトリ−置換アリールC0−6アルキルからなる群から選択される場合(ここで、アリールは、フェニル、チエニルからなる群から選択され、置換基は、以下からなる群から選択される:(a)トランス−2−置換ベンゾイミダゾリルエテニル、トランス−2−置換ベンゾオキサゾリルエテニル、トランス−2−置換ベンズチアゾリルエテニル(ここで、置換基は、水素、ヒドロキシ、ハロ、トリハロメチル、C1−4アルキルおよびC1−4アルキルオキシ、C1−4アルキルオキシカルボニル、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、C1−4アルキルオキシ−C1−4アルキルアミノ、置換C1−4アルキルおよびC1−4アルキルオキシ、置換C1−4アルキルオキシカルボニル、置換C1−4アルキルアミノ、ジ(置換C1−4アルキル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、ジ(置換C3−6アルケニル)アミノ(ここで、置換基は、先に規定した通りである)からなる群から選択される)、(b)トランス−2−シアノエテニル、トランス−2−アルキルスルホニルエテニル、トランス−2−アルケニルスルホニルエテニル、トランス−2−置換アルキルスルホニルエテニル、トランス−2−置換アルケニルスルホニルエテニル(ここで、置換基は、先に規定した通りである)、(c)C1−6CO2R5、トランス−CH=CHCO2R5、C1−6CONHR5、またはトランス−CH=CHCONHR5(ここで、R5は、C1−6アルコキシC2−6アルキル、アミノC2−6アルキル、C1−6アルキルアミノC2−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC2−6アルキル、C1−6アルキルチオC2−6アルキル、置換C1−6アルコキシC2−6アルキル、置換C1−6アルキルアミノC2−6アルキル、ジ(置換C1−6アルキル)アミノC2−6アルキル、置換C1−6アルキルチオC2−6アルキルである(ここで、置換基は、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノ、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリルからなる群から選択される))、(d)C1−6CONR6R7、またはトランス−CH=CHCONR6R7(ここで、R6およびR7は、独立して、C1−6アルキル、フェニルC1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニルメチレンオキシ、ヒドロキシC2−6アルキル、C1−6アルキルオキシC2−6アルキル、アミノC2−6アルキル、C1−6アルキルアミノC2−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC2−6アルキル、C1−6アルキルチオC2−6アルキル、置換C1−6アルコキシC2−6アルキル、置換C1−6アルキルアミノC2−6アルキル、ジ(置換C1−6アルキル)アミノC2−6アルキル、置換C1−6アルキルチオC2−6アルキルからなる群から選択され、置換基は、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノ、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリルからなる群から選択される)、(e)R7C(O)C1−6アルキル、R7C(O)C2−6アルケニル(ここで、R7は、前記[2(d)]で規定する通りである)、(f)HO−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7O−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル(ここで、R6およびR7は、前記[2(d)]で規定する通りである)、(g)R7−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R7NH−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R6R7N−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R7NH−C(O)−O−C0−3C3−6シクロアルカン−1−イル、R6R7N−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R7O−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R7−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R7O−C(O)−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル(ここで、R7およびは、前記[B(d)]で規定する通りである));R2およびR3は、それぞれ独立して、以下からなる群から選択され:(1)水素、ハロ、トリハロメチル、C1−6アルキル、置換C1−6アルキル、C2−6アルケニル、置換C1−6アルケニル、C1−6アルキルオキシ、置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ、C1−6アルキルアミノ、置換C1−6アルキルアミノ、C3−6アルケニルアミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、(2)モノ−、ジ−およびトリ−置換フェニル(ここで、置換基は、独立して、(i)ハロ、トリフルオロメチル、置換C1−6アルキル、(ii)C1−6アルキルオキシ、置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ、(iii)C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、ジ(置換C3−6アルケニル)アミノ、または(iv)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノ、(ここで、置換基は、(a)水素、ヒドロキシ、ハロ、トリフルオロメチル、(b)C1−6アルキルアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アルキルチオ、(c)C3−6アルケニルオキシ、C3−6アルケニルアミノ、C3−6アルケニルチオ、または(d)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される)から選択される)ただし、R2およびR3基の少なくとも1つは、[B(2)]から選択され、フェニルおよび置換基は、前記(ii)〜(v)から選択され、またはR2およびR3は、一緒になって、フェニル、ピリジルのようなアリール基(ここで、該アリールは、場合によっては、置換されてもよく、該置換基は先の(i)〜(iv)に規定した通りである)を形成し;およびR4は、以下からなる群から選択される:(a)水素;(b)置換C1−11アルキルまたはC2−11アルケニル(ここで、置換基は、独立して、(i)水素、ヒドロキシ、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルアミノ、フェニル−C1−6アルキルアミノ、C1−6アルコキシカルボニル;(ii)置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ、(iii)ジ(C1−6アルキル)アミノ、置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、ジ(置換C3−6アルケニル)アミノ;および(iv)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、および4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される);および(c)アリールC0−11アルキル(ここで、該アリール基は、フェニル、イミダゾリル、フリル、チエニルから選択される))の化合物を、遊離の化合物、あるいはその医薬的に許容しうるプロドラッグ、代謝産物、類縁体、誘導体、溶媒和物または塩の形態で投与することを含む方法。
請求項4
対象の脂質蓄積症を処置する方法であって、該対象に、有効量の式1a:(式中、置換基R1、R2、R3およびR4は、以下のAおよびBに記載するように定義される:(A)R1は、以下からなる群から選択され:(i)置換C1−11アルキルまたは置換C2−11アルケニル(ここで、置換基は、ヒドロキシおよびC1−6アルキルオキシからなる群から選択される);および(ii)モノ−、ジ−またはトリ−置換アリール−C0−11アルキル(ここで、アリールは、フェニル、フリル、およびチエニルからなる群から選択され、該置換基は、(a)フェニル、トランス−2−フェニルエテニル、2−フェニルエチニル、または2−フェニルエチル(ここで、該フェニル基は、モノ−またはジ置換され、該置換基は、ヒドロキシ、ハロ、C1−4アルキルおよびC1−4アルキルオキシからなる群から選択される);(b)置換C1−6アルキル、置換C2−6アルキルオキシ、置換C2−6アルキルチオ、または置換C2−6アルコキシカルボニル(ここで、該置換基は、C1−6アルコキシ、およびC1−6アルキルチオからなる群から選択される);および(c)C1−11CO2R5、C1−11CONHR5、トランス−CH=CHCO2R5、またはトランス−CH=CHCONHR5(ここで、R5は、C1−11アルキル、フェニルC1−11アルキル、またはC1−6アルコキシカルボニルメチレンオキシからなる群から選択される)からなる群から選択される);R2およびR3は、それぞれ独立して、モノ−、ジおよびトリ−置換フェニルからなる群から選択され(ここで、置換基は、独立して、(i)置換C1−6アルキル;(ii)置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、または置換C3−6アルケニルオキシ;(iii)置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ;(iv)C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、またはジ(置換C3−6アルケニル)アミノ;および(v)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシ−C1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシ−C3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノから選択され、(i)、(ii)、(iii)、(iv)および(v)に関する置換基は、(a)ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、またはC1−6アルキルアミノ;(b)C3−6アルケニルオキシ、またはC3−6アルケニルアミノ;および(c)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される);または、R2およびR3は、一緒になって、アリール基または置換アリールを形成し(ここで、置換基は、前記(i)〜(v)で規定される通りである);およびR4は、以下からなる群から選択され:(i)水素;(ii)置換C1−11アルキルまたはC2−11アルケニル(ここで、置換基は、独立して、水素、ヒドロキシ、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルアミノ、フェニル−C1−6アルキルアミノ、およびC1−6アルコキシカルボニルからなる群から選択される);および(iii)置換アリールC0−11アルキル(ここで、アリール基は、フェニル、イミダゾリル、フリル、およびチエニルから選択され、置換基は、(a)ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、またはC1−6アルキルアミノ;(b)C3−6アルケニルオキシ、またはC3−6アルケニルアミノ;および(c)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される)、あるいは(B)R1は、モノ−、ジ−およびトリ−置換アリール−C0−6アルキルからなる群から選択され、(ここで、アリールは、フェニルおよびチエニルからなる群から選択され、置換基は、以下からなる群から選択される:(i)トランス−2−置換ベンゾイミダゾリルエテニル、トランス−2−置換ベンゾオキサゾリルエテニル、またはトランス−2−置換ベンズチアゾリルエテニル(ここで、置換基は、水素、ヒドロキシ、ハロ、トリハロメチル、C1−4アルキル、C1−4アルキルオキシ、C1−4アルキルオキシカルボニル、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、C1−4アルキルオキシ−C1−4アルキルアミノ、置換C1−4アルキル、置換C1−4アルキルオキシ、置換C1−4アルキルオキシカルボニル、置換C1−4アルキルアミノ、ジ(置換C1−4アルキル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、およびジ(置換C3−6アルケニル)アミノ(ここで、置換基は、(a)ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、またはC1−6アルキルアミノ;(b)C3−6アルケニルオキシ、またはC3−6アルケニルアミノ;および(c)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される)からなる群から選択される);(ii)トランス−2−シアノエテニル、トランス−2−アルキルスルホニルエテニル、トランス−2−アルケニルスルホニルエテニル、トランス−2−置換アルキルスルホニルエテニル、およびトランス−2−置換アルケニルスルホニルエテニル(ここで、置換基は、(a)ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、またはC1−6アルキルアミノ;(b)C3−6アルケニルオキシ、またはC3−6アルケニルアミノ;および(c)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される);(iii)C1−6CO2R5、トランス−CH=CHCO2R5、C1−6CONHR5、またはトランス−CH=CHCONHR5(ここで、R5は、C1−6アルコキシ−C2−6アルキル、アミノ−C2−6アルキル、C1−6アルキルアミノ−C2−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノ−C2−6アルキル、C1−6アルキルチオ−C2−6アルキル、置換C1−6アルコキシ−C2−6アルキル、置換C1−6アルキルアミノ−C2−6アルキル、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ−C2−6アルキル、または置換C1−6アルキルチオ−C2−6アルキルであり、置換基は、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシ−C1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシ−C3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノ、イミダゾリル、オキサゾリル、およびチアゾリルからなる群から選択される);(iv)C1−6CONHR5、またはトランス−CH=CHCONR6R7(ここで、R6およびR7は、独立して、C1−6アルキル、フェニル−C1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニルメチレンオキシ、ヒドロキシ−C2−6アルキル、C1−6アルキルオキシ−C2−6アルキル、アミノ−C2−6アルキル、C1−6アルキルアミノ−C2−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノ−C2−6アルキル、C1−6アルキルチオ−C2−6アルキル、置換C1−6アルコキシ−C2−6アルキル、置換C1−6アルキルアミノ−C2−6アルキル、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ−C2−6アルキル、置換C1−6アルキルチオ−C2−6アルキルからなる群から選択され、置換基は、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシ−C3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノ、イミダゾリル、オキサゾリル、およびチアゾリルからなる群から選択される);(v)R7−C(O)−C1−6アルキルまたはR7−C(O)−C2−6アルケニル(ここで、R7は、前記[B(iv)]で規定した通りである);(vi)HO−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7O−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、またはR7−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル(ここで、R6およびR7は、前記[B(iv)]で規定した通りである);および(vii)R7−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R7NH−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R6R7N−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R7NH−C(O)−O−C0−3C3−6シクロアルカ−1−イル、R6R7N−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R7O−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R7−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R7O−C(O)−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル(ここで、R7およびR6は、前記[B(iv)]で規定した通りである)));R2およびR3は、それぞれ独立して、以下からなる群から選択され:(viii)水素、ハロ、トリハロメチル、C1−6アルキル、置換C1−6アルキル、C2−6アルケニル、置換C2−6アルケニル、C1−6アルキルオキシ、置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ、C1−6アルキルアミノ、置換C1−6アルキルアミノ、C3−6アルケニルアミノ、または置換C3−6アルケニルアミノ;および(ix)モノ−、ジ−、またはトリ−置換フェニル(ここで、置換基は、独立して、(a)ハロ、トリフルオロメチル、または置換C1−6アルキル;(b)C1−6アルキルオキシ、置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ;(c)C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、またはジ(置換C3−6アルケニル)アミノ;および(d)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択され、(a)、(b)、(c)および(d)に関する置換基は、(1)水素、ヒドロキシ、ハロ、またはトリフルオロメチル;(2)C1−6アルキルアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、またはC1−6アルキルチオ;(3)C3−6アルケニルオキシ、C3−6アルケニルアミノ、またはC3−6アルケニルチオ;および(4)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される);ただし、a)R2およびR3の少なくとも1つは、[B(ix)]から選択され、ここで、置換基は、前記[B(ix)(b)〜(d)]から選択され、またはb)R2およびR3は、一緒になって、場合によっては置換されたアリール基(ここで、置換基は、前記[B(ix)(a)〜(d)]で規定した通りである)を形成し;およびR4は、以下からなる群から選択される:(i)水素;(ii)置換C1−11アルキルまたはC2−11アルケニル(ここで、置換基は、独立して、(a)水素、ヒドロキシ、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルアミノ、フェニル−C1−6アルキルアミノ、またはC1−6アルコキシカルボニル;(b)置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、または置換C3−6アルケニルオキシ;(c)ジ(C1−6アルキル)アミノ、置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、またはジ(置換C3−6アルケニル)アミノ;および(d)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される);および(iii)アリールC0−11アルキル(ここで、アリール基は、フェニル、イミダゾリル、フリルまたはチエニルから選択される))の化合物を、遊離の化合物、あるいはその医薬的に許容しうるプロドラッグ、代謝産物、類縁体、誘導体、溶媒和物または塩の形態で投与することを含む方法。
請求項5
式1の化合物が、以下の式(式2):を有し、遊離の化合物、またはその医薬的に許容しうるプロドラッグ、代謝産物、類縁体、誘導体、溶媒和物または塩の形態である請求項1、2、3または4の方法。
請求項6
疾患が、スフィンゴ糖脂質合成における欠陥を特徴とする請求項3または4の方法。
請求項7
スフィンゴ糖脂質が、中性スフィンゴ糖脂質である請求項6の方法。
請求項8
疾患が、セラミド合成における欠陥を特徴とする請求項3または4の方法。
請求項9
疾患が、ゴーシェ病である請求項3または4の方法。
請求項10
疾患が、ファブリ病である請求項3または4の方法。
請求項11
疾患が、対象におけるガングリオシド合成の欠陥を特徴とする請求項3または4の方法。
請求項12
ガングリオシドが、GM1ガングリオシドである請求項11の方法。
請求項13
ガングリオシドが、GM2ガングリオシドである請求項11の方法。
請求項14
疾患が、テイ・サックス病である請求項13の方法。
請求項15
疾患が、サンドホフ病である請求項13の方法。
請求項16
疾患が、嚢胞性線維症である請求項11の方法。
請求項17
対象の脂質蓄積症を処置する方法であって、該対象に、有効量の式1:(式中、置換基R1、R2、R3およびR4は、以下のAおよびBに記載するように定義される:(a)R1が、以下からなる群から選択される場合:(i)置換C1−11アルキルまたは置換C2−11アルケニル(ここで、置換基は、ヒドロキシ、C1−6アルキルオキシからなる群から選択される);または(ii)モノ−、ジ−、およびトリ−置換アリールC0−11アルキル(ここで、アリールは、フェニル、フリル、チエニルからなる群から選択され、置換基は、(a)フェニル、トランス−2−フェニルエテニル、2−フェニルエチニル、2−フェニルエチル(ここで、該フェニル基は、ヒドロキシ、ハロ、C1−4アルキルおよびC1−4アルキルオキシからなる群から選択される基でモノ−またはジ置換されている)、(b)置換C1−6アルキル、置換C2−6アルキルオキシ、置換C2−6アルキルチオ、置換C2−6アルコキシカルボニル(ここで、置換基は、C1−6アルコキシ、およびC1−6アルキルチオからなる群から選択される);および(c)C1−11CO2R5、C1−11CONHR5、トランス−CH=CHCO2R5、またはトランス−CH=CHCONHR5(ここで、R5は、C1−11アルキル、またはフェニルC1−11アルキル、C1−6アルコキシカルボニルメチレンオキシである)からなる群から選択される);R2およびR3は、それぞれ独立して、モノ−、ジおよびトリ−置換フェニルからなる群から選択され、ここで、置換基は、以下から独立して選択され:(i)置換C1−6アルキル、(ii)置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ、(iii)置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、(iv)C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、ジ(置換C3−6アルケニル)アミノ、(v)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノ、(ここで、置換基は、(a)ヒドロキシ、C1−6アルキルアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、(b)C3−6アルケニルオキシ、C3−6アルケニルアミノ、または(c)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される)あるいはR2およびR3は、一緒になって、アリール基または置換アリール(ここで、置換基は、前記(i)〜(v)で規定した通りである)を形成し;およびR4は、以下からなる群から選択され:(i)水素;(ii)置換C1−11アルキルまたはC2−11アルケニル(ここで、置換基は、独立して、水素、ヒドロキシ、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルアミノ、フェニル−C1−6アルキルアミノ、C1−6アルコキシカルボニルからなる群から選択される);または(iii)置換アリールC0−11アルキル(ここで、アリール基は、フェニル、イミダゾリル、フリル、チエニルから選択され、置換基は、A(a〜c)から選択される);あるいは、(b)R1が、モノ−、ジ−およびトリ−置換アリールC0−6アルキルからなる群から選択される場合(ここで、アリールは、フェニル、チエニルからなる群から選択され、置換基は、以下からなる群から選択される:(a)トランス−2−置換ベンゾイミダゾリルエテニル、トランス−2−置換ベンゾオキサゾリルエテニル、トランス−2−置換ベンズチアゾリルエテニル(ここで、置換基は、水素、ヒドロキシ、ハロ、トリハロメチル、C1−4アルキルおよびC1−4アルキルオキシ、C1−4アルキルオキシカルボニル、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、C1−4アルキルオキシ−C1−4アルキルアミノ、置換C1−4アルキルおよびC1−4アルキルオキシ、置換C1−4アルキルオキシカルボニル、置換C1−4アルキルアミノ、ジ(置換C1−4アルキル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、ジ(置換C3−6アルケニル)アミノ(ここで、置換基は、先に規定した通りである)からなる群から選択される)、(b)トランス−2−シアノエテニル、トランス−2−アルキルスルホニルエテニル、トランス−2−アルケニルスルホニルエテニル、トランス−2−置換アルキルスルホニルエテニル、トランス−2−置換アルケニルスルホニルエテニル(ここで、置換基は、先に規定した通りである)、(c)C1−6CO2R5、トランス−CH=CHCO2R5、C1−6CONHR5、またはトランス−CH=CHCONHR5(ここで、R5は、C1−6アルコキシC2−6アルキル、アミノC2−6アルキル、C1−6アルキルアミノC2−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC2−6アルキル、C1−6アルキルチオC2−6アルキル、置換C1−6アルコキシC2−6アルキル、置換C1−6アルキルアミノC2−6アルキル、ジ(置換C1−6アルキル)アミノC2−6アルキル、置換C1−6アルキルチオC2−6アルキルである(ここで、置換基は、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノ、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリルからなる群から選択される))、(d)C1−6CONR6R7、またはトランス−CH=CHCONR6R7(ここで、R6およびR7は、独立して、C1−6アルキル、フェニルC1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニルメチレンオキシ、ヒドロキシC2−6アルキル、C1−6アルキルオキシC2−6アルキル、アミノC2−6アルキル、C1−6アルキルアミノC2−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC2−6アルキル、C1−6アルキルチオC2−6アルキル、置換C1−6アルコキシC2−6アルキル、置換C1−6アルキルアミノC2−6アルキル、ジ(置換C1−6アルキル)アミノC2−6アルキル、置換C1−6アルキルチオC2−6アルキルからなる群から選択され、置換基は、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノ、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリルからなる群から選択される)、(e)R7C(O)C1−6アルキル、R7C(O)C2−6アルケニル(ここで、R7は、前記[2(d)]で規定する通りである)、(f)HO−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7O−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル(ここで、R6およびR7は、前記[2(d)]で規定する通りである)、(g)R7−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R7NH−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R6R7N−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R7NH−C(O)−O−C0−3C3−6シクロアルカン−1−イル、R6R7N−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R7O−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R7−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R7O−C(O)−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル(ここで、R7およびは、前記[B(d)]で規定する通りである));R2およびR3は、それぞれ独立して、以下からなる群から選択され:(1)水素、ハロ、トリハロメチル、C1−6アルキル、置換C1−6アルキル、C2−6アルケニル、置換C1−6アルケニル、C1−6アルキルオキシ、置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ、C1−6アルキルアミノ、置換C1−6アルキルアミノ、C3−6アルケニルアミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、(2)モノ−、ジ−およびトリ−置換フェニル(ここで、置換基は、独立して、(i)ハロ、トリフルオロメチル、置換C1−6アルキル、(ii)C1−6アルキルオキシ、置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ、(iii)C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、ジ(置換C3−6アルケニル)アミノ、または(iv)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノ、(ここで、置換基は、(a)水素、ヒドロキシ、ハロ、トリフルオロメチル、(b)C1−6アルキルアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アルキルチオ、(c)C3−6アルケニルオキシ、C3−6アルケニルアミノ、C3−6アルケニルチオ、または(d)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される)から選択される)ただし、R2およびR3基の少なくとも1つは、[B(2)]から選択され、フェニルおよび置換基は、前記(ii)〜(v)から選択され、またはR2およびR3は、一緒になって、フェニル、ピリジルのようなアリール基(ここで、該アリールは、場合によっては、置換されてもよく、該置換基は先の(i)〜(iv)に規定した通りである)を形成し;およびR4は、以下からなる群から選択される:(a)水素;(b)置換C1−11アルキルまたはC2−11アルケニル(ここで、置換基は、独立して、(i)水素、ヒドロキシ、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルアミノ、フェニル−C1−6アルキルアミノ、C1−6アルコキシカルボニル;(ii)置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ、(iii)ジ(C1−6アルキル)アミノ、置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、ジ(置換C3−6アルケニル)アミノ;および(iv)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、および4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される);および(c)アリールC0−11アルキル(ここで、該アリール基は、フェニル、イミダゾリル、フリル、チエニルから選択される))の第1化合物を、遊離の化合物、あるいは医薬的に許容しうるプロドラッグ、代謝産物、類縁体、誘導体、溶媒和物または塩の形態で投与し、そして脂質蓄積症を処置するのに効果的な第2化合物を投与することを含む方法。
請求項18
対象の脂質蓄積症を処置する方法であって、該対象に、有効量の式1a:(式中、置換基R1、R2、R3およびR4は、以下のAおよびBに記載するように定義される:(A)R1は、以下からなる群から選択され:(i)置換C1−11アルキルまたは置換C2−11アルケニル(ここで、置換基は、ヒドロキシおよびC1−6アルキルオキシからなる群から選択される);および(ii)モノ−、ジ−またはトリ−置換アリール−C0−11アルキル(ここで、アリールは、フェニル、フリル、およびチエニルからなる群から選択され、該置換基は、(a)フェニル、トランス−2−フェニルエテニル、2−フェニルエチニル、または2−フェニルエチル(ここで、該フェニル基は、モノ−またはジ置換され、該置換基は、ヒドロキシ、ハロ、C1−4アルキルおよびC1−4アルキルオキシからなる群から選択される);(b)置換C1−6アルキル、置換C2−6アルキルオキシ、置換C2−6アルキルチオ、または置換C2−6アルコキシカルボニル(ここで、該置換基は、C1−6アルコキシ、およびC1−6アルキルチオからなる群から選択される);および(c)C1−11CO2R5、C1−11CONHR5、トランス−CH=CHCO2R5、またはトランス−CH=CHCONHR5(ここで、R5は、C1−11アルキル、フェニルC1−11アルキル、またはC1−6アルコキシカルボニルメチレンオキシからなる群から選択される)からなる群から選択される);R2およびR3は、それぞれ独立して、モノ−、ジおよびトリ−置換フェニルからなる群から選択され(ここで、置換基は、独立して、(i)置換C1−6アルキル;(ii)置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、または置換C3−6アルケニルオキシ;(iii)置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ;(iv)C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、またはジ(置換C3−6アルケニル)アミノ;および(v)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシ−C1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシ−C3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノから選択され、(i)、(ii)、(iii)、(iv)および(v)に関する置換基は、(a)ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、またはC1−6アルキルアミノ;(b)C3−6アルケニルオキシ、またはC3−6アルケニルアミノ;および(c)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される);または、R2およびR3は、一緒になって、アリール基または置換アリールを形成し(ここで、置換基は、前記(i)〜(v)で規定される通りである);およびR4は、以下からなる群から選択され:(i)水素;(ii)置換C1−11アルキルまたはC2−11アルケニル(ここで、置換基は、独立して、水素、ヒドロキシ、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルアミノ、フェニル−C1−6アルキルアミノ、およびC1−6アルコキシカルボニルからなる群から選択される);および(iii)置換アリールC0−11アルキル(ここで、アリール基は、フェニル、イミダゾリル、フリル、およびチエニルから選択され、置換基は、(a)ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、またはC1−6アルキルアミノ;(b)C3−6アルケニルオキシ、またはC3−6アルケニルアミノ;および(c)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される)、あるいは(B)R1は、モノ−、ジ−およびトリ−置換アリール−C0−6アルキルからなる群から選択され、(ここで、アリールは、フェニルおよびチエニルからなる群から選択され、置換基は、以下からなる群から選択される:(i)トランス−2−置換ベンゾイミダゾリルエテニル、トランス−2−置換ベンゾオキサゾリルエテニル、またはトランス−2−置換ベンズチアゾリルエテニル(ここで、置換基は、水素、ヒドロキシ、ハロ、トリハロメチル、C1−4アルキル、C1−4アルキルオキシ、C1−4アルキルオキシカルボニル、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、C1−4アルキルオキシ−C1−4アルキルアミノ、置換C1−4アルキル、置換C1−4アルキルオキシ、置換C1−4アルキルオキシカルボニル、置換C1−4アルキルアミノ、ジ(置換C1−4アルキル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、およびジ(置換C3−6アルケニル)アミノ(ここで、置換基は、(a)ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、またはC1−6アルキルアミノ;(b)C3−6アルケニルオキシ、またはC3−6アルケニルアミノ;および(c)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される);(ii)トランス−2−シアノエテニル、トランス−2−アルキルスルホニルエテニル、トランス−2−アルケニルスルホニルエテニル、トランス−2−置換アルキルスルホニルエテニル、およびトランス−2−置換アルケニルスルホニルエテニル(ここで、置換基は、(a)ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、またはC1−6アルキルアミノ;(b)C3−6アルケニルオキシ、またはC3−6アルケニルアミノ;および(c)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される);(iii)C1−6CO2R5、トランス−CH=CHCO2R5、C1−6CONHR5、またはトランス−CH=CHCONHR5(ここで、R5は、C1−6アルコキシ−C2−6アルキル、アミノ−C2−6アルキル、C1−6アルキルアミノ−C2−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノ−C2−6アルキル、C1−6アルキルチオ−C2−6アルキル、置換C1−6アルコキシ−C2−6アルキル、置換C1−6アルキルアミノ−C2−6アルキル、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ−C2−6アルキル、または置換C1−6アルキルチオ−C2−6アルキルであり、置換基は、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシ−C1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシ−C3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノ、イミダゾリル、オキサゾリル、およびチアゾリルからなる群から選択される);(iv)C1−6CONHR5、またはトランス−CH=CHCONR6R7(ここで、R6およびR7は、独立して、C1−6アルキル、フェニル−C1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニルメチレンオキシ、ヒドロキシ−C2−6アルキル、C1−6アルキルオキシ−C2−6アルキル、アミノ−C2−6アルキル、C1−6アルキルアミノ−C2−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノ−C2−6アルキル、C1−6アルキルチオ−C2−6アルキル、置換C1−6アルコキシ−C2−6アルキル、置換C1−6アルキルアミノ−C2−6アルキル、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ−C2−6アルキル、置換C1−6アルキルチオ−C2−6アルキルからなる群から選択され、置換基は、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシ−C3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノ、イミダゾリル、オキサゾリル、およびチアゾリルからなる群から選択される);(v)R7−C(O)−C1−6アルキルまたはR7−C(O)−C2−6アルケニル(ここで、R7は、前記[B(iv)]で規定した通りである);(vi)HO−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7O−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、またはR7−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル(ここで、R6およびR7は、前記[B(iv)]で規定した通りである);および(vii)R7−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R7NH−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R6R7N−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R7NH−C(O)−O−C0−3C3−6シクロアルカ−1−イル、R6R7N−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R7O−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R7−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R7O−C(O)−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル(ここで、R7およびR6は、前記[B(iv)]で規定した通りである));R2およびR3は、それぞれ独立して、以下からなる群から選択され:(viii)水素、ハロ、トリハロメチル、C1−6アルキル、置換C1−6アルキル、C2−6アルケニル、置換C2−6アルケニル、C1−6アルキルオキシ、置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ、C1−6アルキルアミノ、置換C1−6アルキルアミノ、C3−6アルケニルアミノ、または置換C3−6アルケニルアミノ;および(ix)モノ−、ジ−、またはトリ−置換フェニル(ここで、置換基は、独立して、(a)ハロ、トリフルオロメチル、または置換C1−6アルキル;(b)C1−6アルキルオキシ、置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ;(c)C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、またはジ(置換C3−6アルケニル)アミノ;および(d)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択され、(a)、(b)、(c)および(d)に関する置換基は、(1)水素、ヒドロキシ、ハロ、またはトリフルオロメチル;(2)C1−6アルキルアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、またはC1−6アルキルチオ;(3)C3−6アルケニルオキシ、C3−6アルケニルアミノ、またはC3−6アルケニルチオ;および(4)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される);ただし、a)R2およびR3の少なくとも1つは、[B(ix)]から選択され、ここで、置換基は、前記[B(ix)(b)〜(d)]から選択され、またはb)R2およびR3は、一緒になって、場合によっては置換されたアリール基(ここで、置換基は、前記[B(ix)(a)〜(d)]で規定した通りである)を形成し;およびR4は、以下からなる群から選択される:(i)水素;(ii)置換C1−11アルキルまたはC2−11アルケニル(ここで、置換基は、独立して、(a)水素、ヒドロキシ、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルアミノ、フェニル−C1−6アルキルアミノ、またはC1−6アルコキシカルボニル;(b)置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、または置換C3−6アルケニルオキシ;(c)ジ(C1−6アルキル)アミノ、置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、またはジ(置換C3−6アルケニル)アミノ;および(d)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される);および(iii)アリールC0−11アルキル(ここで、アリール基は、フェニル、イミダゾリル、フリルまたはチエニルから選択される))の第1化合物を、遊離の化合物、あるいは医薬的に許容しうるプロドラッグ、代謝産物、類縁体、誘導体、溶媒和物または塩の形態で投与し、そして脂質蓄積症を処置するのに効果的な第2化合物を投与することを含む方法。
請求項19
第2化合物が、グルコシルセラミド合成酵素阻害剤である請求項17または18の方法。
請求項20
グルコシルセラミド合成酵素阻害剤が、ミグルスタットである請求項19記載の方法。
請求項21
第2化合物が、酵素補充療法として投与される酵素である請求項17または18の方法。
請求項22
第2化合物が、酵素に結合し、小胞体からリソソームへの酵素の輸送を促進する薬理学的シャペロンである請求項17または18の方法。
請求項23
グルコシルセラミド合成酵素阻害剤、および式1:(式中、置換基R1、R2、R3およびR4は、以下のAおよびBに記載するように定義される:(a)R1が、以下からなる群から選択される場合:(i)置換C1−11アルキルまたは置換C2−11アルケニル(ここで、置換基は、ヒドロキシ、C1−6アルキルオキシからなる群から選択される);または(ii)モノ−、ジ−、およびトリ−置換アリールC0−11アルキル(ここで、アリールは、フェニル、フリル、チエニルからなる群から選択され、置換基は、(a)フェニル、トランス−2−フェニルエテニル、2−フェニルエチニル、2−フェニルエチル(ここで、該フェニル基は、ヒドロキシ、ハロ、C1−4アルキルおよびC1−4アルキルオキシからなる群から選択される基でモノ−またはジ置換されている)、(b)置換C1−6アルキル、置換C2−6アルキルオキシ、置換C2−6アルキルチオ、置換C2−6アルコキシカルボニル(ここで、置換基は、C1−6アルコキシ、およびC1−6アルキルチオからなる群から選択される);および(c)C1−11CO2R5、C1−11CONHR5、トランス−CH=CHCO2R5、またはトランス−CH=CHCONHR5(ここで、R5は、C1−11アルキル、またはフェニルC1−11アルキル、C1−6アルコキシカルボニルメチレンオキシである)からなる群から選択される);R2およびR3は、それぞれ独立して、モノ−、ジおよびトリ−置換フェニルからなる群から選択され、ここで、置換基は、以下から独立して選択され:(i)置換C1−6アルキル、(ii)置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ、(iii)置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、(iv)C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、ジ(置換C3−6アルケニル)アミノ、(v)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノ、(ここで、置換基は、(a)ヒドロキシ、C1−6アルキルアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、(b)C3−6アルケニルオキシ、C3−6アルケニルアミノ、または(c)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される)あるいはR2およびR3は、一緒になって、アリール基または置換アリール(ここで、置換基は、前記(i)〜(v)で規定した通りである)を形成し;およびR4は、以下からなる群から選択され:(i)水素;(ii)置換C1−11アルキルまたはC2−11アルケニル(ここで、置換基は、独立して、水素、ヒドロキシ、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルアミノ、フェニル−C1−6アルキルアミノ、C1−6アルコキシカルボニルからなる群から選択される);または(iii)置換アリールC0−11アルキル(ここで、アリール基は、フェニル、イミダゾリル、フリル、チエニルから選択され、置換基は、A(a〜c)から選択される);あるいは、(b)R1が、モノ−、ジ−およびトリ−置換アリールC0−6アルキルからなる群から選択される場合(ここで、アリールは、フェニル、チエニルからなる群から選択され、置換基は、以下からなる群から選択される:(a)トランス−2−置換ベンゾイミダゾリルエテニル、トランス−2−置換ベンゾオキサゾリルエテニル、トランス−2−置換ベンズチアゾリルエテニル(ここで、置換基は、水素、ヒドロキシ、ハロ、トリハロメチル、C1−4アルキルおよびC1−4アルキルオキシ、C1−4アルキルオキシカルボニル、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、C1−4アルキルオキシ−C1−4アルキルアミノ、置換C1−4アルキルおよびC1−4アルキルオキシ、置換C1−4アルキルオキシカルボニル、置換C1−4アルキルアミノ、ジ(置換C1−4アルキル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、ジ(置換C3−6アルケニル)アミノ(ここで、置換基は、先に規定した通りである)からなる群から選択される)、(b)トランス−2−シアノエテニル、トランス−2−アルキルスルホニルエテニル、トランス−2−アルケニルスルホニルエテニル、トランス−2−置換アルキルスルホニルエテニル、トランス−2−置換アルケニルスルホニルエテニル(ここで、置換基は、先に規定した通りである)、(c)C1−6CO2R5、トランス−CH=CHCO2R5、C1−6CONHR5、またはトランス−CH=CHCONHR5(ここで、R5は、C1−6アルコキシC2−6アルキル、アミノC2−6アルキル、C1−6アルキルアミノC2−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC2−6アルキル、C1−6アルキルチオC2−6アルキル、置換C1−6アルコキシC2−6アルキル、置換C1−6アルキルアミノC2−6アルキル、ジ(置換C1−6アルキル)アミノC2−6アルキル、置換C1−6アルキルチオC2−6アルキルである(ここで、置換基は、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノ、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリルからなる群から選択される)、(d)C1−6CONR6R7、またはトランス−CH=CHCONR6R7(ここで、R6およびR7は、独立して、C1−6アルキル、フェニルC1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニルメチレンオキシ、ヒドロキシC2−6アルキル、C1−6アルキルオキシC2−6アルキル、アミノC2−6アルキル、C1−6アルキルアミノC2−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC2−6アルキル、C1−6アルキルチオC2−6アルキル、置換C1−6アルコキシC2−6アルキル、置換C1−6アルキルアミノC2−6アルキル、ジ(置換C1−6アルキル)アミノC2−6アルキル、置換C1−6アルキルチオC2−6アルキルからなる群から選択され、置換基は、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノ、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリルからなる群から選択される)、(e)R7C(O)C1−6アルキル、R7C(O)C2−6アルケニル(ここで、R7は、前記[2(d)]で規定する通りである)、(f)HO−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7O−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル(ここで、R6およびR7は、前記[2(d)]で規定する通りである)、(g)R7−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R7NH−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R6R7N−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R7NH−C(O)−O−C0−3C3−6シクロアルカン−1−イル、R6R7N−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R7O−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R7−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R7O−C(O)−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル(ここで、R7およびは、前記[B(d)]で規定する通りである));R2およびR3は、それぞれ独立して、以下からなる群から選択され:(1)水素、ハロ、トリハロメチル、C1−6アルキル、置換C1−6アルキル、C2−6アルケニル、置換C1−6アルケニル、C1−6アルキルオキシ、置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ、C1−6アルキルアミノ、置換C1−6アルキルアミノ、C3−6アルケニルアミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、(2)モノ−、ジ−およびトリ−置換フェニル(ここで、置換基は、独立して、(i)ハロ、トリフルオロメチル、置換C1−6アルキル、(ii)C1−6アルキルオキシ、置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ、(iii)C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、ジ(置換C3−6アルケニル)アミノ、または(iv)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノ、(ここで、置換基は、(a)水素、ヒドロキシ、ハロ、トリフルオロメチル、(b)C1−6アルキルアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アルキルチオ、(c)C3−6アルケニルオキシ、C3−6アルケニルアミノ、C3−6アルケニルチオ、または(d)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される)から選択される)ただし、R2およびR3基の少なくとも1つは、[B(2)]から選択され、フェニルおよび置換基は、前記(ii)〜(v)から選択され、またはR2およびR3は、一緒になって、フェニル、ピリジルのようなアリール基(ここで、該アリールは、場合によっては、置換されてもよく、該置換基は先の(i)〜(iv)に規定した通りである)を形成し;およびR4は、以下からなる群から選択される:(a)水素;(b)置換C1−11アルキルまたはC2−11アルケニル(ここで、置換基は、独立して、(i)水素、ヒドロキシ、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルアミノ、フェニル−C1−6アルキルアミノ、C1−6アルコキシカルボニル;(ii)置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ、(iii)ジ(C1−6アルキル)アミノ、置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、ジ(置換C3−6アルケニル)アミノ;および(iv)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、および4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される);および(c)アリールC0−11アルキル(ここで、該アリール基は、フェニル、イミダゾリル、フリル、チエニルから選択される))の化合物を、遊離の化合物、あるいは医薬的に許容しうるプロドラッグ、代謝産物、類縁体、誘導体、溶媒和物または塩の形態で含む組成物。
請求項24
グルコシルセラミド合成酵素阻害剤、および式1a:(式中、置換基R1、R2、R3およびR4は、以下のAおよびBに記載するように定義される:(A)R1は、以下からなる群から選択され:(i)置換C1−11アルキルまたは置換C2−11アルケニル(ここで、置換基は、ヒドロキシおよびC1−6アルキルオキシからなる群から選択される);および(ii)モノ−、ジ−またはトリ−置換アリール−C0−11アルキル(ここで、アリールは、フェニル、フリル、およびチエニルからなる群から選択され、該置換基は、(a)フェニル、トランス−2−フェニルエテニル、2−フェニルエチニル、または2−フェニルエチル(ここで、該フェニル基は、モノ−またはジ置換され、該置換基は、ヒドロキシ、ハロ、C1−4アルキルおよびC1−4アルキルオキシからなる群から選択される);(b)置換C1−6アルキル、置換C2−6アルキルオキシ、置換C2−6アルキルチオ、または置換C2−6アルコキシカルボニル(ここで、該置換基は、C1−6アルコキシ、およびC1−6アルキルチオからなる群から選択される);および(c)C1−11CO2R5、C1−11CONHR5、トランス−CH=CHCO2R5、またはトランス−CH=CHCONHR5(ここで、R5は、C1−11アルキル、フェニルC1−11アルキル、またはC1−6アルコキシカルボニルメチレンオキシからなる群から選択される)からなる群から選択される);R2およびR3は、それぞれ独立して、モノ−、ジおよびトリ−置換フェニルからなる群から選択され(ここで、置換基は、独立して、(i)置換C1−6アルキル;(ii)置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、または置換C3−6アルケニルオキシ;(iii)置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ;(iv)C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、またはジ(置換C3−6アルケニル)アミノ;および(v)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシ−C1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシ−C3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノから選択され、(i)、(ii)、(iii)、(iv)および(v)に関する置換基は、(a)ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、またはC1−6アルキルアミノ;(b)C3−6アルケニルオキシ、またはC3−6アルケニルアミノ;および(c)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される);または、R2およびR3は、一緒になって、アリール基または置換アリールを形成し(ここで、置換基は、前記(i)〜(v)で規定される通りである);およびR4は、以下からなる群から選択され:(i)水素;(ii)置換C1−11アルキルまたはC2−11アルケニル(ここで、置換基は、独立して、水素、ヒドロキシ、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルアミノ、フェニル−C1−6アルキルアミノ、およびC1−6アルコキシカルボニルからなる群から選択される);および(iii)置換アリールC0−11アルキル(ここで、アリール基は、フェニル、イミダゾリル、フリル、およびチエニルから選択され、置換基は、(a)ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、またはC1−6アルキルアミノ;(b)C3−6アルケニルオキシ、またはC3−6アルケニルアミノ;および(c)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される)、あるいは(B)R1は、モノ−、ジ−およびトリ−置換アリール−C0−6アルキルからなる群から選択され、(ここで、アリールは、フェニルおよびチエニルからなる群から選択され、置換基は、以下からなる群から選択される:(i)トランス−2−置換ベンゾイミダゾリルエテニル、トランス−2−置換ベンゾオキサゾリルエテニル、またはトランス−2−置換ベンズチアゾリルエテニル(ここで、置換基は、水素、ヒドロキシ、ハロ、トリハロメチル、C1−4アルキル、C1−4アルキルオキシ、C1−4アルキルオキシカルボニル、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、C1−4アルキルオキシ−C1−4アルキルアミノ、置換C1−4アルキル、置換C1−4アルキルオキシ、置換C1−4アルキルオキシカルボニル、置換C1−4アルキルアミノ、ジ(置換C1−4アルキル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、およびジ(置換C3−6アルケニル)アミノ(ここで、置換基は、(a)ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、またはC1−6アルキルアミノ;(b)C3−6アルケニルオキシ、またはC3−6アルケニルアミノ;および(c)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される)からなる群から選択される);(ii)トランス−2−シアノエテニル、トランス−2−アルキルスルホニルエテニル、トランス−2−アルケニルスルホニルエテニル、トランス−2−置換アルキルスルホニルエテニル、およびトランス−2−置換アルケニルスルホニルエテニル(ここで、置換基は、(a)ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、またはC1−6アルキルアミノ;(b)C3−6アルケニルオキシ、またはC3−6アルケニルアミノ;および(c)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される);(iii)C1−6CO2R5、トランス−CH=CHCO2R5、C1−6CONHR5、またはトランス−CH=CHCONHR5(ここで、R5は、C1−6アルコキシ−C2−6アルキル、アミノ−C2−6アルキル、C1−6アルキルアミノ−C2−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノ−C2−6アルキル、C1−6アルキルチオ−C2−6アルキル、置換C1−6アルコキシ−C2−6アルキル、置換C1−6アルキルアミノ−C2−6アルキル、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ−C2−6アルキル、または置換C1−6アルキルチオ−C2−6アルキルであり、置換基は、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシ−C1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシ−C3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノ、イミダゾリル、オキサゾリル、およびチアゾリルからなる群から選択される);(iv)C1−6CONHR5、またはトランス−CH=CHCONR6R7(ここで、R6およびR7は、独立して、C1−6アルキル、フェニル−C1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニルメチレンオキシ、ヒドロキシ−C2−6アルキル、C1−6アルキルオキシ−C2−6アルキル、アミノ−C2−6アルキル、C1−6アルキルアミノ−C2−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノ−C2−6アルキル、C1−6アルキルチオ−C2−6アルキル、置換C1−6アルコキシ−C2−6アルキル、置換C1−6アルキルアミノ−C2−6アルキル、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ−C2−6アルキル、置換C1−6アルキルチオ−C2−6アルキルからなる群から選択され、置換基は、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシ−C3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノ、イミダゾリル、オキサゾリル、およびチアゾリルからなる群から選択される);(v)R7−C(O)−C1−6アルキルまたはR7−C(O)−C2−6アルケニル(ここで、R7は、前記[B(iv)]で規定した通りである);(vi)HO−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7O−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、またはR7−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル(ここで、R6およびR7は、前記[B(iv)]で規定した通りである);および(vii)R7−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R7NH−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R6R7N−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R7NH−C(O)−O−C0−3C3−6シクロアルカ−1−イル、R6R7N−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R7O−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R7−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R7O−C(O)−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル(ここで、R7およびR6は、前記[B(iv)]で規定した通りである)));R2およびR3は、それぞれ独立して、以下からなる群から選択され:(viii)水素、ハロ、トリハロメチル、C1−6アルキル、置換C1−6アルキル、C2−6アルケニル、置換C2−6アルケニル、C1−6アルキルオキシ、置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ、C1−6アルキルアミノ、置換C1−6アルキルアミノ、C3−6アルケニルアミノ、または置換C3−6アルケニルアミノ;および(ix)モノ−、ジ−、またはトリ−置換フェニル(ここで、置換基は、独立して、(a)ハロ、トリフルオロメチル、または置換C1−6アルキル;(b)C1−6アルキルオキシ、置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ;(c)C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、またはジ(置換C3−6アルケニル)アミノ;および(d)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択され、(a)、(b)、(c)および(d)に関する置換基は、(1)水素、ヒドロキシ、ハロ、またはトリフルオロメチル;(2)C1−6アルキルアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、またはC1−6アルキルチオ;(3)C3−6アルケニルオキシ、C3−6アルケニルアミノ、またはC3−6アルケニルチオ;および(4)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される);ただし、a)R2およびR3の少なくとも1つは、[B(ix)]から選択され、ここで、置換基は、前記[B(ix)(b)〜(d)]から選択され、またはb)R2およびR3は、一緒になって、場合によっては置換されたアリール基(ここで、置換基は、前記[B(ix)(a)〜(d)]で規定した通りである)を形成し;およびR4は、以下からなる群から選択される:(i)水素;(ii)置換C1−11アルキルまたはC2−11アルケニル(ここで、置換基は、独立して、(a)水素、ヒドロキシ、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルアミノ、フェニル−C1−6アルキルアミノ、またはC1−6アルコキシカルボニル;(b)置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、または置換C3−6アルケニルオキシ;(c)ジ(C1−6アルキル)アミノ、置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、またはジ(置換C3−6アルケニル)アミノ;および(d)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される);および(iii)アリールC0−11アルキル(ここで、アリール基は、フェニル、イミダゾリル、フリルまたはチエニルから選択される))の化合物を、遊離の化合物、あるいはその医薬的に許容しうるプロドラッグ、代謝産物、類縁体、誘導体、溶媒和物または塩の形態で含む組成物。
請求項25
グルコシルセラミド合成酵素阻害剤が、ミグルスタットである請求項23または24の組成物。
請求項26
式1または1aの化合物が、以下の式(式2):を有する化合物の遊離の化合物、あるいはその医薬的に許容しうるプロドラッグ、代謝産物、類縁体、誘導体、溶媒和物または塩の形態である請求項23または24の化合物。
請求項27
ベロ毒素、コレラ毒素または尿路病原性大腸菌に関連する状態を持つ対象を処置する方法であって、該対象に、有効量の式1:(式中、置換基R1、R2、R3およびR4は、以下のAまたはBに記載するように定義される:(a)R1が、以下からなる群から選択される場合、(i)置換C1−11アルキルまたは置換C2−11アルケニル(ここで、置換基は、ヒドロキシ、C1−6アルキルオキシからなる群から選択される);または(ii)モノ−、ジ−、およびトリ−置換アリールC0−11アルキル(ここで、アリールは、フェニル、フリル、チエニルからなる群から選択され、置換基は、(a)フェニル、トランス−2−フェニルエテニル、2−フェニルエチニル、2−フェニルエチル(ここで、該フェニル基は、ヒドロキシ、ハロ、C1−4アルキルおよびC1−4アルキルオキシからなる群から選択されるメンバーでモノ−またはジ置換されている)、(b)置換C1−6アルキル、置換C2−6アルキルオキシ、置換C2−6アルキルチオ、置換C2−6アルコキシカルボニル(ここで、置換基は、C1−6アルコキシ、およびC1−6アルキルチオからなる群から選択される);および(c)C1−11CO2R5、C1−11CONHR5、トランス−CH=CHCO2R5、またはトランス−CH=CHCONHR5(ここで、R5は、C1−11アルキル、またはフェニルC1−11アルキル、C1−6アルコキシカルボニルメチレンオキシである)からなる群から選択される);R2およびR3は、それぞれ独立して、モノ−、ジおよびトリ−置換フェニルからなる群から選択され、ここで、置換基は、以下から独立して選択され:(i)置換C1−6アルキル、(ii)置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ、(iii)置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、(iv)C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、ジ(置換C3−6アルケニル)アミノ、(v)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノ、(ここで、置換基は、(a)ヒドロキシ、C1−6アルキルアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、(b)C3−6アルケニルオキシ、C3−6アルケニルアミノ、または(c)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される)あるいはR2およびR3は、一緒になって、アリール基または置換アリール(ここで、置換基は、前記(i)〜(v)で規定した通りである)を形成し;およびR4は、以下からなる群から選択され:(i)水素;(ii)置換C1−11アルキルまたはC2−11アルケニル(ここで、置換基は、独立して、水素、ヒドロキシ、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルアミノ、フェニル−C1−6アルキルアミノ、C1−6アルコキシカルボニルからなる群から選択される);または(iii)置換アリールC0−11アルキル(ここで、アリール基は、フェニル、イミダゾリル、フリル、チエニルから選択され、置換基は、A(a〜c)から選択される);あるいは、(b)R1が、モノ−、ジ−およびトリ−置換アリールC0−6アルキルからなる群から選択される場合(ここで、アリールは、フェニル、チエニルからなる群から選択され、置換基は、以下からなる群から選択される:(a)トランス−2−置換ベンゾイミダゾリルエテニル、トランス−2−置換ベンゾオキサゾリルエテニル、トランス−2−置換ベンズチアゾリルエテニル(ここで、置換基は、水素、ヒドロキシ、ハロ、トリハロメチル、C1−4アルキルおよびC1−4アルキルオキシ、C1−4アルキルオキシカルボニル、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、C1−4アルキルオキシ−C1−4アルキルアミノ、置換C1−4アルキルおよびC1−4アルキルオキシ、置換C1−4アルキルオキシカルボニル、置換C1−4アルキルアミノ、ジ(置換C1−4アルキル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、ジ(置換C3−6アルケニル)アミノ(ここで、置換基は、先に規定した通りである)からなる群から選択される)、(b)トランス−2−シアノエテニル、トランス−2−アルキルスルホニルエテニル、トランス−2−アルケニルスルホニルエテニル、トランス−2−置換アルキルスルホニルエテニル、トランス−2−置換アルケニルスルホニルエテニル(ここで、置換基は、先に規定した通りである)、(c)C1−6CO2R5、トランス−CH=CHCO2R5、C1−6CONHR5、またはトランス−CH=CHCONHR5(ここで、R5は、C1−6アルコキシC2−6アルキル、アミノC2−6アルキル、C1−6アルキルアミノC2−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC2−6アルキル、C1−6アルキルチオC2−6アルキル、置換C1−6アルコキシC2−6アルキル、置換C1−6アルキルアミノC2−6アルキル、ジ(置換C1−6アルキル)アミノC2−6アルキル、置換C1−6アルキルチオC2−6アルキルである(ここで、置換基は、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノ、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリルからなる群から選択される))、(d)C1−6CONR6R7、またはトランス−CH=CHCONR6R7(ここで、R6およびR7は、独立して、C1−6アルキル、フェニルC1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニルメチレンオキシ、ヒドロキシC2−6アルキル、C1−6アルキルオキシC2−6アルキル、アミノC2−6アルキル、C1−6アルキルアミノC2−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC2−6アルキル、C1−6アルキルチオC2−6アルキル、置換C1−6アルコキシC2−6アルキル、置換C1−6アルキルアミノC2−6アルキル、ジ(置換C1−6アルキル)アミノC2−6アルキル、置換C1−6アルキルチオC2−6アルキルからなる群から選択され、置換基は、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノ、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリルからなる群から選択される)、(e)R7C(O)C1−6アルキル、R7C(O)C2−6アルケニル(ここで、R7は、前記[2(d)]で規定する通りである)、(f)HO−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7O−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル(ここで、R6およびR7は、前記[2(d)]で規定する通りである)、(g)R7−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R7NH−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R6R7N−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R7NH−C(O)−O−C0−3C3−6シクロアルカン−1−イル、R6R7N−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R7O−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R7−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル、R7O−C(O)−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカン−1−イル(ここで、R7およびは、前記[B(d)]で規定する通りである));R2およびR3は、それぞれ独立して、以下からなる群から選択され:(1)水素、ハロ、トリハロメチル、C1−6アルキル、置換C1−6アルキル、C2−6アルケニル、置換C1−6アルケニル、C1−6アルキルオキシ、置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ、C1−6アルキルアミノ、置換C1−6アルキルアミノ、C3−6アルケニルアミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、(2)モノ−、ジ−およびトリ−置換フェニル(ここで、置換基は、独立して、(i)ハロ、トリフルオロメチル、置換C1−6アルキル、(ii)C1−6アルキルオキシ、置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ、(iii)C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、ジ(置換C3−6アルケニル)アミノ、または(iv)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノ、(ここで、置換基は、(a)水素、ヒドロキシ、ハロ、トリフルオロメチル、(b)C1−6アルキルアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アルキルチオ、(c)C3−6アルケニルオキシ、C3−6アルケニルアミノ、C3−6アルケニルチオ、または(d)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される)から選択される)ただし、R2およびR3基の少なくとも1つは、[B(2)]から選択され、フェニルおよび置換基は、前記(ii)〜(v)から選択され、またはR2およびR3は、一緒になって、フェニル、ピリジルのようなアリール基(ここで、該アリールは、場合によっては、置換されてもよく、該置換基は先の(i)〜(iv)に規定した通りである)を形成し;およびR4は、以下からなる群から選択される:(a)水素;(b)置換C1−11アルキルまたはC2−11アルケニル(ここで、置換基は、独立して、(i)水素、ヒドロキシ、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルアミノ、フェニル−C1−6アルキルアミノ、C1−6アルコキシカルボニル;(ii)置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ、(iii)ジ(C1−6アルキル)アミノ、置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、ジ(置換C3−6アルケニル)アミノ;および(iv)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、および4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される);および(c)アリールC0−11アルキル(ここで、該アリール基は、フェニル、イミダゾリル、フリル、チエニルから選択される))の化合物を、遊離の化合物、あるいはその医薬的に許容しうるプロドラッグ、代謝産物、類縁体、誘導体、溶媒和物または塩の形態で投与することを含む方法。
請求項28
ベロ毒素、コレラ毒素または尿路病原性大腸菌に関連する状態を持つ対象を処置する方法であって、該対象に、有効量の式1a:(式中、置換基R1、R2、R3およびR4は、以下のAおよびBに記載するように定義される:(A)R1は、以下からなる群から選択され:(i)置換C1−11アルキルまたは置換C2−11アルケニル(ここで、置換基は、ヒドロキシおよびC1−6アルキルオキシからなる群から選択される);および(ii)モノ−、ジ−またはトリ−置換アリール−C0−11アルキル(ここで、アリールは、フェニル、フリル、およびチエニルからなる群から選択され、該置換基は、(a)フェニル、トランス−2−フェニルエテニル、2−フェニルエチニル、または2−フェニルエチル(ここで、該フェニル基は、モノ−またはジ置換され、該置換基は、ヒドロキシ、ハロ、C1−4アルキルおよびC1−4アルキルオキシからなる群から選択される);(b)置換C1−6アルキル、置換C2−6アルキルオキシ、置換C2−6アルキルチオ、または置換C2−6アルコキシカルボニル(ここで、該置換基は、C1−6アルコキシ、およびC1−6アルキルチオからなる群から選択される);および(c)C1−11CO2R5、C1−11CONHR5、トランス−CH=CHCO2R5、またはトランス−CH=CHCONHR5(ここで、R5は、C1−11アルキル、フェニルC1−11アルキル、またはC1−6アルコキシカルボニルメチレンオキシからなる群から選択される)からなる群から選択される);R2およびR3は、それぞれ独立して、モノ−、ジおよびトリ−置換フェニルからなる群から選択され(ここで、置換基は、独立して、(i)置換C1−6アルキル;(ii)置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、または置換C3−6アルケニルオキシ;(iii)置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ;(iv)C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、またはジ(置換C3−6アルケニル)アミノ;および(v)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシ−C1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシ−C3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノから選択され、(i)、(ii)、(iii)、(iv)および(v)に関する置換基は、(a)ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、またはC1−6アルキルアミノ;(b)C3−6アルケニルオキシ、またはC3−6アルケニルアミノ;および(c)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される);または、R2およびR3は、一緒になって、アリール基または置換アリールを形成し(ここで、置換基は、前記(i)〜(v)で規定される通りである);およびR4は、以下からなる群から選択され:(i)水素;(ii)置換C1−11アルキルまたはC2−11アルケニル(ここで、置換基は、独立して、水素、ヒドロキシ、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルアミノ、フェニル−C1−6アルキルアミノ、およびC1−6アルコキシカルボニルからなる群から選択される);および(iii)置換アリールC0−11アルキル(ここで、アリール基は、フェニル、イミダゾリル、フリル、およびチエニルから選択され、置換基は、(a)ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、またはC1−6アルキルアミノ;(b)C3−6アルケニルオキシ、またはC3−6アルケニルアミノ;および(c)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される)、あるいは(B)R1は、モノ−、ジ−およびトリ−置換アリール−C0−6アルキルからなる群から選択され、(ここで、アリールは、フェニルおよびチエニルからなる群から選択され、置換基は、以下からなる群から選択される:(i)トランス−2−置換ベンゾイミダゾリルエテニル、トランス−2−置換ベンゾオキサゾリルエテニル、またはトランス−2−置換ベンズチアゾリルエテニル(ここで、置換基は、水素、ヒドロキシ、ハロ、トリハロメチル、C1−4アルキル、C1−4アルキルオキシ、C1−4アルキルオキシカルボニル、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、C1−4アルキルオキシ−C1−4アルキルアミノ、置換C1−4アルキル、置換C1−4アルキルオキシ、置換C1−4アルキルオキシカルボニル、置換C1−4アルキルアミノ、ジ(置換C1−4アルキル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、およびジ(置換C3−6アルケニル)アミノ(ここで、置換基は、(a)ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、またはC1−6アルキルアミノ;(b)C3−6アルケニルオキシ、またはC3−6アルケニルアミノ;および(c)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される)からなる群から選択される);(ii)トランス−2−シアノエテニル、トランス−2−アルキルスルホニルエテニル、トランス−2−アルケニルスルホニルエテニル、トランス−2−置換アルキルスルホニルエテニル、およびトランス−2−置換アルケニルスルホニルエテニル(ここで、置換基は、(a)ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、またはC1−6アルキルアミノ;(b)C3−6アルケニルオキシ、またはC3−6アルケニルアミノ;および(c)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される);(iii)C1−6CO2R5、トランス−CH=CHCO2R5、C1−6CONHR5、またはトランス−CH=CHCONHR5(ここで、R5は、C1−6アルコキシ−C2−6アルキル、アミノ−C2−6アルキル、C1−6アルキルアミノ−C2−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノ−C2−6アルキル、C1−6アルキルチオ−C2−6アルキル、置換C1−6アルコキシ−C2−6アルキル、置換C1−6アルキルアミノ−C2−6アルキル、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ−C2−6アルキル、または置換C1−6アルキルチオ−C2−6アルキルであり、置換基は、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシ−C1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシ−C3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノ、イミダゾリル、オキサゾリル、およびチアゾリルからなる群から選択される);(iv)C1−6CONHR5、またはトランス−CH=CHCONR6R7(ここで、R6およびR7は、独立して、C1−6アルキル、フェニル−C1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニルメチレンオキシ、ヒドロキシ−C2−6アルキル、C1−6アルキルオキシ−C2−6アルキル、アミノ−C2−6アルキル、C1−6アルキルアミノ−C2−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノ−C2−6アルキル、C1−6アルキルチオ−C2−6アルキル、置換C1−6アルコキシ−C2−6アルキル、置換C1−6アルキルアミノ−C2−6アルキル、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ−C2−6アルキル、置換C1−6アルキルチオ−C2−6アルキルからなる群から選択され、置換基は、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシ−C3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノ−C3−6アルケニル)ピペラジノ、イミダゾリル、オキサゾリル、およびチアゾリルからなる群から選択される);(v)R7−C(O)−C1−6アルキルまたはR7−C(O)−C2−6アルケニル(ここで、R7は、前記[B(iv)]で規定した通りである);(vi)HO−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7O−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、またはR7−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル(ここで、R6およびR7は、前記[B(iv)]で規定した通りである);および(vii)R7−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R7NH−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R6R7N−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R7NH−C(O)−O−C0−3C3−6シクロアルカ−1−イル、R6R7N−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R7O−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R7−C(O)−O−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル、R7O−C(O)−C0−3アルキル−C3−6シクロアルカ−1−イル(ここで、R7およびR6は、前記[B(iv)]で規定した通りである));R2およびR3は、それぞれ独立して、以下からなる群から選択され:(viii)水素、ハロ、トリハロメチル、C1−6アルキル、置換C1−6アルキル、C2−6アルケニル、置換C2−6アルケニル、C1−6アルキルオキシ、置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ、C1−6アルキルアミノ、置換C1−6アルキルアミノ、C3−6アルケニルアミノ、または置換C3−6アルケニルアミノ;および(ix)モノ−、ジ−、またはトリ−置換フェニル(ここで、置換基は、独立して、(a)ハロ、トリフルオロメチル、または置換C1−6アルキル;(b)C1−6アルキルオキシ、置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、置換C3−6アルケニルオキシ;(c)C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、またはジ(置換C3−6アルケニル)アミノ;および(d)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択され、(a)、(b)、(c)および(d)に関する置換基は、(1)水素、ヒドロキシ、ハロ、またはトリフルオロメチル;(2)C1−6アルキルアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、またはC1−6アルキルチオ;(3)C3−6アルケニルオキシ、C3−6アルケニルアミノ、またはC3−6アルケニルチオ;および(4)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される);ただし、a)R2およびR3の少なくとも1つは、[B(ix)]から選択され、ここで、置換基は、前記[B(ix)(b)〜(d)]から選択され、またはb)R2およびR3は、一緒になって、場合によっては置換されたアリール基(ここで、置換基は、前記[B(ix)(a)〜(d)]で規定した通りである)を形成し;およびR4は、以下からなる群から選択される:(i)水素;(ii)置換C1−11アルキルまたはC2−11アルケニル(ここで、置換基は、独立して、(a)水素、ヒドロキシ、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルアミノ、フェニル−C1−6アルキルアミノ、またはC1−6アルコキシカルボニル;(b)置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、または置換C3−6アルケニルオキシ;(c)ジ(C1−6アルキル)アミノ、置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、またはジ(置換C3−6アルケニル)アミノ;および(d)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される);および(iii)アリールC0−11アルキル(ここで、アリール基は、フェニル、イミダゾリル、フリルまたはチエニルから選択される)))の化合物を、遊離の化合物、あるいはその医薬的に許容しうるプロドラッグ、代謝産物、類縁体、誘導体、溶媒和物または塩の形態で投与することを含む方法。
請求項29
式1または1aの化合物が、化合物(式中、R1は、モノ−、ジ−、およびトリ−置換アリールC0−6アルキルからなる群から選択され、ここで、アリールは、フェニルおよびチエニルからなる群から選択され、置換基は、(a)C1−6CO2R5、トランス−CH=CHCO2R5、C1−6CONHR5、またはトランス−CH=CHCONHR5;(b)C1−6CONR6R7、またはトランス−CH=CHCONR6R7;(c)R7C(O)C1−6アルキルまたはR7C(O)C2−6アルケニル;および(d)HO−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7O−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、またはR7−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニルからなる群から選択される)である請求項1、2、3、4、17、18、27もしくは28の方法、または請求項23もしくは24の組成物。
請求項30
式1または1aの化合物が、化合物(式中、R1は、モノ−、ジ−、およびトリ−置換アリールC0−6アルキルからなる群から選択され、ここで、アリールは、フェニルおよびチエニルからなる群から選択され、置換基は、(a)C1−6CO2R5、トランス−CH=CHCO2R5、C1−6CONHR5、またはトランス−CH=CHCONHR5;(b)C1−6CONR6R7、またはトランス−CH=CHCONR6R7;(c)R7C(O)C1−6アルキルまたはR7C(O)C2−6アルケニル;および(d)HO−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7O−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、またはR7−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニルからなる群から選択される)である請求項1、2、3、4、17、18、27もしくは28の方法、または請求項23もしくは24の組成物。
請求項31
式1または1aの化合物が、化合物(式中、R1は、モノ−、ジ−、およびトリ−置換アリールC0−6アルキルからなる群から選択され、ここで、アリールは、フェニルおよびチエニルからなる群から選択され、置換基は、HO−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7O−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、またはR7−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニルである)である請求項1、2、3、4、17、18、27もしくは28の方法、または請求項23もしくは24の組成物。
請求項32
R1は、モノ−、ジ−、およびトリ−置換アリール−C0−6アルキルからなる群から選択され、ここで、アリール−C0−6アルキルは、フェニル−C0−6アルキルである請求項31の方法。
請求項33
R1は、モノ−、ジ−、およびトリ−置換アリール−C0−6アルキルからなる群から選択され、ここで、アリール−C0−6アルキルはアリールである請求項31の方法。
請求項34
R2およびR3は、それぞれ独立して、モノ−、ジ−、およびトリ−置換フェニルからなる群から選択され、ここで、置換基は、独立して、(i)C1−6アルキルオキシ、置換C1−6アルキルオキシ、C3−6アルケニルオキシ、または置換C3−6アルケニルオキシ;(ii)C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、またはジ(置換C3−6アルケニル)アミノ、および(iii)ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、イミダゾリル、置換イミダゾリル、ピペラジノ、4−N−C1−6アルキルピペラジノ、4−N−C3−6アルケニルピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC1−6アルキル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルコキシC3−6アルケニル)ピペラジノ、4−N−(C1−6アルキルアミノC1−6アルキル)ピペラジノ、または4−N−(C1−6アルキルアミノC3−6アルケニル)ピペラジノからなる群から選択される請求項1、2、3、4、17、18、27もしくは28の方法、または請求項23もしくは24の組成物。
請求項35
R2およびR3は、それぞれ独立して、モノ−、ジ−、およびトリ−置換フェニルからなる群から選択され、ここで、置換基は、独立して、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、およびジ(置換C3−6アルケニル)アミノからなる群から選択される請求項1、2、3、4、17、18、27もしくは28の方法、または請求項23もしくは24の組成物。
請求項36
式1または1aの化合物が、式1b:(式中、それぞれの場合に、Raは独立して、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、置換C1−6アルキルアミノ、ジ(置換C1−6アルキル)アミノ、C3−6アルケニルアミノ、ジ(C3−6アルケニル)アミノ、置換C3−6アルケニルアミノ、またはジ(置換C3−6アルケニル)アミノであり;およびRbは、HO−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7NH−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R6R7N−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、R7O−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニル、またはR7−C(O)−O−C1−6アルキル−C2−6アルケニルである)の化合物である請求項1、2、3、4、17、18、27もしくは28の方法、または請求項23もしくは24の組成物。
請求項37
R4が水素である請求項1、2、3、4、17、18、27もしくは28の方法、または請求項23もしくは24の組成物。
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